昨日は、午前中道路の草刈りでした。

崖です。集落のほかの人は、草刈機で道にそって刈って行きますが、若い衆や、崖の上を刈っておくれ、とのことなのでした。
冬になると、このブロック積みのうえに雪がたまり、ササで滑って落っこちてきて道路を通れなくしてしまうことがあるのです。ササよ、申し訳ない。
山の草とか花とか虫とか-崖

朝8時からの作業なのでしたが、いやあ、風が吹かない。
一気に終わらせてしまおうと思い、力任せに造林鎌で刈り払います。
つる植物が多く、なかなかすんなりと行きません。

造林鎌です。山の下草刈りに使います。
下草をはやしたまま、つるをからむままにしておくと、森が荒れるのです。
つる植物もたいへん興味深いですが、刈ります。申し訳ない。
山の草とか花とか虫とか-造林鎌

作業すること、1時間ほど。いやあ、進まない。
鎌を研ぎながらするのですが、ササは硬いし、つるは切れないので手でひっぱったりして体力を消耗。
あと、草いきれ。臭いキレ(布)ではないですよ。草から上がる熱気が風が無いのでこもるのです。

一気にしてしまおうと、腕力だけで作業したのが間違いでありました。
吐き気と腹痛と悪寒。おかしな汗。熱中症ってこういう風になるのか知らん?
一度、自宅になんとか帰り、水を浴びました。体温を測ったら結構上がっておりました。
ふう、生き返った。Tシャツが絞れるくらいになっていたので着替えて戻りました。
ああ、軟弱な自分が情けないです。鍛え方がたりないかも知れません。

近所のじいさま。です。
御年、80歳半ば。今は町に住んでいますが、夏はこちらにいます。
この方のほか、80~90台のかたが一緒に作業しています。
山の草とか花とか虫とか-じいさん

ぼくのほうが、体力はありますが、力任せにしてしまうぶんオーバーヒートしてしまうのでしょうね。
じいさまたちの作業をみていると、実にゆったり、しかし休まずにするのです。
この方は、長年木出し(わかりやすく言うときこりさん)をしていたじいさまです。
決して力まかせにはしないのだなあ。合気道とか、そういった類のものとおなじものを感じます。
山の草とか花とか虫とか-じいさんの作業
この崖、見覚えがありますでしょうか?ないよね?
ルリソウの咲く崖なのです。ルリソウは、春早くに咲いて、今の時期にはもう枯れているのですが、このようにササが生い茂ると咲かなくなります。ちいさい草なので。
こういった作業をずっとやってきたから今もあるものだと思います。

この道路・・・町の道路なのですが、こういったメンテナンスは集落でやっているのです。
自分たちでできることは自分たちで。ということかな。だって自分たちが使うのだもの。
このじいさま、ばあさまたちは、あまりなにかに文句を言ったりするところを聞いたことがありません。
人のせいにしない、ということなのかどうなのか。生きているのは自分自身ということだと思います。

作業のあと、神社の木陰でじいさまたちのはなしを聞いたりしました。
ちかくの家の庭には、アルストロメリア(たぶん)にキアゲハが顔をつっこんで吸蜜中。
山の草とか花とか虫とか-キアゲハとアルストロメリア
※作業中だったので、コンパクトデジカメで撮りました。意外とよろしく撮れた気がします。

いろんな話をします。
興味深かったのは、ササの花がたくさん咲いていると、ぼくが言ったら、戦争の終わった年にもたくさんのササが咲いたと教えてくれたことでした。
戦争の終わる数ヶ月前、ササの花が一度に咲き、終戦のあとの秋に食料難となり、誰もがササの実を求めて山に行ったそうです。神の恵みであると。
実を粉にしてだんごにしたりしたそうな。
ただ、これを教えてくれたばあさまは、もう二度と口にしたくはないそうです。
味もくせもないのだけどのどを通らないのだって。

これは大頭森山で見つけたチマキザサ(おそらく)の花。
今年は、鳥原山でも、大山でも、うちの裏山でもたくさん咲いているのです。
山の草とか花とか虫とか-チマキザサの花群生

イネの仲間ですから、イネと似た花です。秋には実がなるのでしょう。
山の草とか花とか虫とか-チキキザサの花
そのばあさまが言うには、ササの花は、なにか世の中が変わるときに咲くのだと言います。

きこりをしていたじいさまが、ほめてくれました。
ぼくが山に行って、サルに囲まれたことやそのほかいろいろなものを見たりしたことが、ちょっとはデキルようになったということのようです。
だれかに聞いた話ではなく、自分自身が歩いて見たものを、山の話をたくさんできるようになりなさいねとのこと。たくさん歩いて、いろんなことをせよ、と言うのですなあ。

山にいくお許しが出たものと解します。ありがたきしあわせにございます。
(おかげさまで今日はこれから月山に行きたいと思います)

健康は大事なものですが、見落とされているのはなんのために健康であるのか、という視点でしょうか。畑の世話やこういった村の作業をしなければならないから健康でいられるのかなあ。
体は健康でも、したいことが無いのは、ガレージに眠るスポーツカーみたいなものでしょうか。
ぼくはぼろぼろのスーパーカブのほうがかっこよいと思います。
90歳を間近にして、炎天下でも元気に作業してあははと笑っていられるのだものねえ。

このお三方、大正生まれです。90歳、89歳、88歳。だそうです。
ぼくよりも丈夫、なのです。腕も太いし。いつもにこにこしております。ふぉふぉっふぉ。
山の草とか花とか虫とか-休憩

スローライフ=田舎暮らしということで語られますが、実際のところ、スローなのは季節の流れであったり、何十年スパンで流れる景色であったり。
住む人はいろいろやらないといけません。
いくつになっても、必要とされるのですね。人手として。

人から必要とされることほど幸せなことはないかも知れません。
誰からも必要とされないことと退屈は人を殺します。
じいさま、ばあさまからはもっといろいろ聞いておかないといけないことがあります。

ほかの村の作業は4月29日「村の作業を記録する イチョウ キリ 焚き火

蟲×50

キアゲハ・・・1種×50=50円

Plant×50

チマキザサ、アルストロメリア(?)・・・2種×50=100円

7月1日から累計2,800円  4月:3,050円 5月:3,400円 6月:2,500円