今日は久しぶりに晴れました。
雨も好きだけど、晴れも良いです。・・・暑いけど。

うちの町に都会(千葉らしい)から来ている若い人がいます。
なんだかちょっと変わった人だなあ、と思っていたのだけど、彼の書いた文を読む機会がありました。
「ここでは、庭先や道端の草木が、時の経過とともに常に変化して、365日ほとんど景色の変わらない都会との違いを感じる。田舎は何年たっても変わらない田舎だけれど、毎日が大きく変化している」
そんな感じだった。

ははあ、なかなか面白いやつではないですか。
この手の人は・・・草好きになる素養がたいへんにあるなあ。
はい。変わった草や虫が好きなので、ちょっと変なやつにも興味があります。

今日、建物の中で、ガラスでパタパタしているチョウがいました。
ヒョウモンチョウの一種とまではすぐにわかったのだけど、あとで調べたら、前翅の先端付近が斑紋の少ない部分があるので、メズグロヒョウモンの♂みたいでした。
アルミサッシの内側に迷い込んでしまい。ガラスが見えないので、パタパタするばかりで外に出られない。
山の草とか花とか虫とか-メスグロヒョウモン ♂

ガラスなんて出来たのは、まだ100年もたたないくらいなものだろうから、チョウにしたら、「なぜだか進めないよう~」ということなのでしょう。
こんなふうにして、数日間建物のなかにいて干乾びる虫がたくさんいます。

なんというか・・・。
こういうの見ると放っておけないもので、わざわざ捕まえて外まで連れて行って放します。
人がおかしなもの作ったから罠になってしまってるのだなあ、と思って。

せっかく出会えたから、写真を撮ってみました。
眼に注目。
カマキリとおなじように、眼に瞳みたいに見える黒い点があるのだけど。
山の草とか花とか虫とか-メスグロヒョウモン ♂ 眼1

角度が変わってもこちらを見ているみたい!
山の草とか花とか虫とか-メスグロヒョウモン ♂ 眼2

今日はちょっと捕まえる前に騒がしてしまったので、指に鱗粉がついてしまった。
もっと上手にさっと捕まえるようにならなくっては。
騒がれると、チョウの翅が傷んだりしてしまうので。

迷い込むといえば、鳥も時折建物のなかに迷い込みますね。
今の時期は窓を開けておくことが多くなるので、うちの職場の建物のなかにも年に数回。ミソサザイとか、コウモリとか、スズメが迷い込みます。
それらを捕まえて外に逃がすのも、なぜかぼくの役割。

昨年、とある都会の建物の5階だかに、ハクセキレイの若い鳥が迷い込んでいて、気がついたら、いつのまにか手に持っていました。
エレベータで一階まで行って、外に放したのだけど、その間、廊下ですれ違う人の驚くことといったら。
小鳥はなおのこと、暴れる前に、手に持つのが当然とばかりに捕まえなくてはね。
暴れると、ガラスに突っ込んだり、羽が折れたりしますので。

先月は、ぼくのところにキセキレイを見せに来た人がいました。
小屋に迷い込んだのだけど、なんという鳥なのか、と。
山の草とか花とか虫とか-キセキレイ
図鑑で、これだよって、一緒に見ました。
このときは、もう夕方近くだったので、翌朝に見つけた近くで放すことにしますとのことでした。

ああ、人の建物はチョウや鳥に迷惑かけているのだなあ。

あ、これは綺麗なチョウでした。
これは裏側ですね。残念。
翅の表の付け根付近に、真っ青なコバルトブルーみたいな模様があって、ヒラヒラ飛ぶと青い光が点滅しているみたいなチョウでした。
裏面が特徴的なので、調べたら、ウラミスジシジミの♀みたいでした。
山の草とか花とか虫とか-ウラミスジシジミ♀

あれれ?すじが三つではないのにウラミスジ?

あれまあ。なんだか落ちませんね。おはなしの結論が・・・。
うん。今夜は久々に星が綺麗です。

おわり