いくら図鑑を見てもよくわからない、身近なのによくわからない草がある。

キュウリグサ

今日は、こないだ教えてもらった山キュウリと呼ばれるヤマジノホトトギス(多分ね)の若葉について書こうかと思った。

でキュウリついでに、キュウリグサをと思ったのだけど・・・。

写真を見ていたら、はたと困ってしまった。
あれえ?キュウリグサってなんだっけ。
草のゲシュタルト崩壊?

キュウリグサはムラサキ科となっていて、これに似た大きさの花の咲くものはハナイバナくらい。
ほかのはだいぶ大きさも生えるところも違うはず。

まあ、まず。キュウリグサが草むらを青霞にしている様子から。
山の草とか花とか虫とか-キュウリグサ群生

花は、ルリソウとおなじようなつくりだけど、花の大きさがまるっと違う。
キュウリグサは2~3mmくらいでした。
山の草とか花とか虫とか-キュウリグサ花

キュウリグサといえば、これ。サソリ型花序。
くるくると柴犬の尻尾のようになっている。(いや、サソリのしっぽだってば)
一番上の写真は、前に咲いた花が実になっている。ほどけていく感じで咲きます。
山の草とか花とか虫とか-キュウリグサ花序

よくわからなくなってしまったのがここから。
これは4月中旬にうちの近くで撮ったもの。
根から生える葉には柄がある。
「学生版牧野日本植物図鑑」ではこれがキュウリグサの特徴になっている。
$山の草とか花とか虫とか-キュウリグサ根生葉柄あり

で、これは葉が厚めでもさもさと毛があり、柄があまり感じられない。へらのような葉のもの。
でも、花序がキュウリグサ。
一番上のカスミのように咲いていたのがこちらのタイプ。
山の草とか花とか虫とか-キュウリグサ柄小

どうも同じ種にしているにしては違いがありすぎる気がします。
ハナイバナの花のつき方ではないのです。う~ん。
図鑑で見てもよくわかりませんでした。
やはりタネとかを見ての判断になるのかなあ?
身近なものもタイヘンに難しい・・・。

だ、だれかご示唆を。

こちらがはじめに書いた山キュウリ。
丸い色の濃い斑点が鳥のホトトギスの胸の模様に見えるからとのこと。
一番上の葉をすいっと抜いて食べるんだって。
山菜というわけでもなく、子どもの「道草」を食うっていうことだろうと思います。

もちろんぼくも食べてみた。
これはうちの田にも山にもたくさん生えているのだけど、花が綺麗なのでなんだか大事な気がして、一株だけ試食。

ははは!
面白いくらいにキュウリ。
山の草とか花とか虫とか-ヤマジノホトトギス

キュウリグサは葉がキュウリの香りらしいけど、こっちのほうがキュウリの香りでした。
また、個人的には、ミズタビラコのほうがキュウリグサよりもキュウリっぽい香りの気がします。
あ、あとスズメウリも見事にキュウリ味。

魚にキュウリウオという科があるけど、この仲間のアユはスイカの香り。
ウリの匂いってなんだろ。普遍的なものを感じます。


Plant×50

キュウリグサ、山キュウリ(ヤマジノホトトギス)・・・2種×50=100円

6月1日から累計200円  4月:3,050円 5月:3,400円