「備えよ、常に」

ボーイスカウトの先生(リーダーだっけ?)を長年やっている人から聞いた言葉。

「備えあれば憂いなし」と似てるけど、ちょっと違った。

たとえば、ルアーと釣竿とリールがあっても、きちん投げられないと釣れない。
ルアーを投げられても、魚がいつどんなところにいてどういう風にルアーを操作するのかわかんないと釣れない。

それらを、セットにしておかないと、いざという時に魚を食べられない。ということだと教えてもらった。

なるほど。


書くか、書くまいか迷ったけど。

先週と昨日。津波の押し寄せたところに、家の片付けの手伝いに行ってきました。

(先週は、仕事の関係もあって行ったため、いわゆる「ボランティア」ではない。)

先週訪れた先の家は、大きな川の堤防のした。堤防を越えて水がやってきたとのこと。
庭先の自動車をみんなで移動させ、庭に流れ着いたものを運び出し、床板をはがして床下にもぐりながら泥かき。おばあさんとおじいさんで住んでいたようだけど、おじいさんは避難先で体調を崩して入院したとのこと。泥と砂のなかから神棚や仏壇の道具が出てくる。「ああ、これは仏様のものだからね。大事なものだね」って。庭の木に登って助かったって話をしてくれる。・・・となりの家のかどに花束が2つ。ちかくの堤防のところの桜並木は満開だった。

一月以上たってから行ったのに、ぜんぜん手付かずのところが多いのに愕然としてしまう。ボランティアセンターの人は道路だけはなんとか通れるようにしたと言っていた。

ぼくが行ったのは、テレビではあまり放送されていないところだった。
ボランティアができるのは、個人宅の片付けの手伝い。


昨日は、募金活動をやろうと計画してたのだけど、うちの町もちいさいところで人があつまるところが少ないので、なにか行事があるときに活動しようってことになって日程が空いた。

また同じところに。先週の作業で、ぼくでもなにか出来ることがあると感じたから。今回は自分の意思だ。
土日はもしかして渋滞してるかもと思い、人が多かったら邪魔になるといけないから帰ろうと思っていた。

むかう途中で、消防団のぼくとちがう分団の人とあう。(消防団は、分団って組織があってそれぞれに活動することもある。)ぼくの行くつもりのところとちかいところに炊き出しに行くとのこと。
・・・ぼくは方向音痴なので、内心途中までくっついていく口実に、積み込みの手伝いをしながら現地へ。

そんなで、ちょっと開始時刻に遅れてしまったのだけど、混んでるかと思いきや、ボランティアセンターの中もあまり混んでいなかった。前回は、人が多くって作業にはいる前のマッチング(自分ができる作業と、要望とのオークションみたいなもの)に結構時間がかかったけど、昨日はちょうど移動するクルマがなくって出られない感じの班に入れた。ぼくがクルマを出すと移動できる。

打ち合わせで、ぼく以外のメンバーがここの町での経験がないため、一度しか経験のないぼくがリーダー・・・。

数秒間をロスするものの、ええ、リーダーやりましょう。おいらは本職が事務屋ですからね。
(リーダーは、行った先との作業打ち合わせ、作業時間を区切って進行状況確認や休憩をとるタイミングの調整。帰るときの書類作成など・・・。ほら事務屋とか営業の仕事とおんなじだ)

で、ピアノとかの運び出しやら、塩でだめになった木の伐採。庭に流れ着いたものの片付け。庭などの砂の運び出し。

ボランティアとして受け入れてくれたおうちのかた、ありがとうございました。
また、しょうもないリーダーだけど、よいチームでした。メンバーのみなさんありがとう。

作業している間は、ちょっとずつだけど目の前が片付いてくる。
でも、インターバルをおくため休憩すると、やっぱり広大な範囲の片付いてない家並み・・・。
ちいさな達成感と無力感が交互に訪れる。

ぼくはこれまで、「ボランティア」って呼ばれるようなことをいくつかしてきてるけど、ぼくにとってボランティアは、世のため人のための慈善行為ではないように感じている。
あくまでも、自分のため。
ぼくはとてもエゴイスティックな人間なので。
今回だって、焦燥感に駆られる自分自身のため。ぼくの住むまわりで災害時にどんなことが起こりうるのかっていうことを考えたいから。できることはなんでもしようって思っていたことを実際にするため。

ボーイスカウトやら、○○の少年団やらで、班行動をさせるときに、子どもたちに、リーだーとはかくあるべし!って知ったかぶりで言ってたことは、今回いきなりリーダーになってみて役に立った(気がする)。兼業で、間伐をしてた経験は、庭の木(直径30くらいのモチノキ科の木)を切るときに役にたった。剪定ノコしかないのにそんなの切るのですものねえ。事務屋としてクレーム処理したりするのも、依頼主との打ち合わせで役に立った(気がする)

だから、「備えよ、常に」(結局まわりくどい)なるほどって思ったんだよね。
なんでもやっておけば、そのうちなにかの役にたつでしょ。くらいなものだ。

ちょっとずつでも、できないことはできないけど、できることはできる。
通り道にごみが落ちてたら、拾うのか拾わないのか。できることを普通にするのもそなえでしょ。
家に砂と泥が積もってたらちょっとずつでも掃除するのが道理。あたりまえだ。

まあ、偽善と呼ばれるならそれでも良い。
「偽善」は、人の為す善。よかろ。
所詮、人は人、山は山。ぼくはまだ人だから・・・。


※ここでは、そろそろ県外からのボランティア受付をやめると言っていた。聞くと、要は新規で来るひとはここの運営方法や作業に慣れてなかったり、保険の手続きをしないで来てしまったり、受付の人手がたりないんだ。継続で出来るかたはまたお願いしますってちいさい声で言っていた。だからどこだって書きません。

昨日の作業依頼は4/17日受付。実際に出来たのは24日。まだまだ作業が残ってるし、先が長い。
何度でも、何度でも、何度でもやりましょ。

しかし、気持ちのままに書いたから、そのうち消すかもしれません。気持ちの整理がつかないので。

ではでは