日を追うにつれ、春が深まっていくなあって感じるのがキバナノアマナ。ようやく花が咲き始めました。

キナナノアマナについてはアズマイチゲの記事で、葉っぱだけのものを紹介(なぞなぞ?)してました。

今日は昼に遠出してたので、これは夕方に夕暮れ間近に撮った。
山の草とか花とか虫とか-キバナノアマナ閉じてる

アマナなのでチューリップに近い草。
図鑑で紹介されているキバナノアマナは、もっと花数が多くって絵合わせすると、このようなのが近い種のヒメアマナに見えてしまう。
ヒメアマナは根出葉が2mmくらいとのことで、これはもっとあるからキバナノアマナでよいだろう。
また、生息環境もヒメアマナは原野や川原とのこと、キバナノアマナは山野とのことである。
というか、ヒメアマナはかなり稀少な状態らしいので、ヒメアマナだったらもっと嬉しいことである。
※葉の色とか、キバナノアマナの特徴でないようなところも見受けられる。根っこを確認するとはっきりするかも知れないけど、そこまではしますまい。

キバナノアマナは、うちのちかくでは畑などにも出てくる。もう、ハコベよりも株数が多いかもしれない。アマナだからって、葉っぱを齧ってみたが・・・青臭い。甘くもない。

うえの写真は、夕方近くで花が閉じかけているけど、昼間だとこんな感じに180°ちかく花びらが開く。
これは昨年の5月5日に撮った写真。
山の草とか花とか虫とか-開いているキバナノアマナ
やはり、この花には春の日差しが良く似合うと思うなあ。


で、これは特別なコレクション第一号の草なのでござる。(ござる?)

誰にとってかというと、ご存知「ムーミン」の「楽しいムーミン一家」に出てくるヘムレンさん。

これと同じ本が手元にある。
たのしいムーミン一家 (講談社 青い鳥文庫)/トーベ・ヤンソン

¥609
Amazon.co.jp

ヘムレンさんは世界中の切手コレクタなのだけど、この本の第一章で世界中の切手を集めてしまい、つまらなくなって絶望しているのだ。
まあ、コレクションは集めたものも大事だけど、コンプリートしたらそりゃ楽しみはおしまいですよねぇ。

で、スノークくんのアドバイスを受けて・・・

ヘムレンさんの顔は、幸福で光り輝いていました。
「おや、なにか集めるものがきまったんですか。」
とムーミントロールはきいてみました。
「自然研究さ。わしは植物をしらべるんだ。」
とヘムレンさんはさけびました・

~中略~

この春にさいしょにみつけたものを、ふたりに見せてくれました。土とかれ葉のあいだから、とてもかわいいにらが顔をのそかせていました。
「学名でいえば、ガゲア=ルテア。コレクションの第一号。完全な標本だね。」


とある。

なるほど、かわいいにらかあ。

ガゲア=ルテア Gagea Lutea をラテン語辞書で調べたいのだけど持っていない。残念。
本屋に行くと、英語辞書はたくさんあるのだけどラテン語辞書がなかなかない。
以前、植物の学名だけのラテン語辞書を見かけた時に買っておけばよかった。かなり年数が経つがいまだに心残りである。
大きい図鑑だと、学名の意味も載ってるのだけどね。

地元のおじちゃんなどと話をしてて、標準和名の名前で花を呼ぶと、
「そ~んな学名で言われてもわからん」
と言われる。
たとえばこのキバナノアマナは、標準和名。学名はGagea Lutea。
うちの近くではだれもこの花を気にしないので、地元での名前はない。
あえて呼ぶなら「ちょろちょろはえてる黄色いちっちゃいの」である。

ええと、まだちょっと書くぞ。

ムーミンの作者は、トーベ・ヤンソン。フィンランドの作家である。
キバナノアマナが、スカンジナビアにもあるというのがなかなか面白い。

また、うちの集落をはじめとして、朝日連峰周辺の山村は、ちいさい川や沢沿いに多い。
ちいさい谷なのだ。
もちろん生活には水が必要なので、沢沿いに集落が位置することはあたりまえの道理だけど、キバナノアマナの生える山村の谷・・・。

ムーミン谷もうちのようなところなのかなって思うとちょっとね。親近感がわくよねえ。

そのうちにょろにょろとかも出るかもしれないなあ。

※ロッキーチャックを名乗っていながら緑が森じゃないのかよう!って聞こえる気がする。

Plant×50

キバナノアマナ・・・1種×50=50円 累計2,650円