またまた、刃物。危険ですね。
これは、鉈です。道や堰、山の手入れには必需品。
山菜採りにいくときなども持っていって、たとえば、スギにからまっているツルは発見次第とっておく。
そうしないと、木が枯らされてしまったり、ツルが食い込んで売り物にならなくなったりするのだ。
・・・手入れしても売り物にならないけどね。
ぼくの鉈は、いわゆる名品ではなくてそのへんのホームセンターで売っていたもの。
いいものはすごく高い。じいちゃんが使ってるのは長年使っているので細くなってきた。
手打ちで、柄と鞘は手作り。ぼくのは既製品ですね。地元の打ち刃物屋さんはとうになくなった。
刃のくもってる部分は地金。鉄です。ここはいくら研いでもこんな感じでくもっている。
光ってる部分がはがね。ここはぴっかぴかになる。はがねは硬いけどもろい。鉄は柔らかいけど粘っこい。
ぼくが選んだのは結構重めのタイプ。鉈は重さで使うもの。ぶんぶん振り回すものではありません。
たとえば、クマザサを切るときは、左手で切りたいササをおさえてテンションをかけておいて切る。
たっているままだとなかなか切れたもんじゃないです。
慣れてくると、生の木ならば3センチくらいの太さは一刀両断!
でも力を入れてはいけません。足を切ることになる。
ちなみに、乾いた木はなるべく切らないようにしてます、堅くってね。道や堰の手入れにつかうんだから乾いた木は切らなくって良いんです。乾いた木を切るのはのこぎりの仕事です。
以前、無理に切ったら、顔に切った枝がはねてきて怪我しました。
重いので、10cmうえからゆびに落としたらかんたんに飛ぶでしょう。
あんまり研がなくてもよいという人もいますが、ぼくは刃物はベストに近いくらい研いでおくものだと考えています。
特に鉈は、刃先が木にすんなり食い込んでくれないと滑って足に跳ね返るおそれがある。なまってても、人の足なんて柔らかいもの。ざっくりいきますよ~。
なんとかと刃物は使いようといいますが、やはり使いようです。
自分で直せない、手入れできないものは壊れたときになんともならなくなる。と山の先輩に教えられました。
メンテナンスフリーなものが増え、怪我したらメーカーの責任!っていう風潮。
「怪我と弁当は自分持ち」 飛ぶのは自分の指。痛いのは自分。ですよ。