昨年の5月5日に撮影。

うちのたんぼに水を引いている堰は、となりの集落といっしょに管理しているのだけど、もともと使っている人数が少なくって土地改良区(都市部のかたにはわからないかも)にすら加入できず、川の崖を横断して作ってあるので重機も入れず、いまだに土のままの堰なのです。

というか、よく作ったなぁ。奥のほうに人がいるところの高さが堰。
山の草とか花とか虫とか-がけ

堰はうちのたんぼの下を流れるちいさい川から取水しているのだけど、この落差をなくすためにだいぶ上流から引いてこないといけなくって、延長数キロ。水をかけている水田は・・・うーん少ない。

毎年、5月の連休は堰の補修。子どものころからの毎年のことなのですが、これが大変だけど面白い。
みんなで葉っぱを堰の道のほうに上げ、上流から導水しつつ移動。
自然と追い越しリレーのようになる。小学生も、おじいさんもおばあさんもみんな一緒にぞろぞろ。

秋から冬の間、落葉などで自然と堰の水が止まり、いたるところが小さいプールになります。カゲロウやトビケラの赤ちゃんたちが春先のちいさいプールにうろうろ。トンボもホタルの幼虫もこういうところだから冬越しできるのだろうなぁ。

何ヤンマのヤゴだろ?
山の草とか花とか虫とか-なんかのヤゴ

オオコオイムシもいたり、アカガエルやトウホクサンショウウオの卵も。自然に出来たビオトープ的なものになってます。(自然に出来たビオトープって文脈が変だな)

これは冬眠で寝ぼけてるシュレちゃん。
山の草とか花とか虫とか-シュレちゃん

植物も結構豊富で、ウドやシオデ、ミズ、シドケなどの山菜類から、ルリソウやオウレン、ランの仲間にタニギキョウ、カタクリやキクザキイチゲにザゼンソウ。ここだけでちょっとした植物園状態。
山の中に小さい流れがあって、林内とは違う環境が長い延長で出来ているのでそういうところが良いのだろうね。この草珍しいんだよとか言うとおじいさんたちは掘って持っていってしまうので内緒です。
みんなで作業しつつ、横目で植生チェック。秘匿感も手伝って愉悦・・・。

※ちょっと長くなってきましたよ。話が

で、シュンラン。ぼくはあまり見かけないので見つけた時におお!堰のほとりの林の縁で発見。
カメラを取りに自宅に数キロ、戻って数キロ。うっかり長距離走をしてしまいました。
$山の草とか花とか虫とか-シュンラン
春の光が当たって、うーん。いいなあ、光が溢れる感じでしょうか。春だなあ。そうだなあ。としか言えません。

結構貴重なものかな?と思って調べましたが、ランの仲間にしては繁殖力が強いらしく(ネジバナほどではないだろうけど)レッドデータブックにはうちの県では記載無し。

ものの本によると、楢の木の林内にみられるとのこと。たくさんあるとお茶にできるらしい。うわー贅沢。

うちの一番近いほかの堰は数年前に改良(ぼくにとっては改悪だな)されてコンクリートになってしまいました。バイカモも、カワニナも、ホタルももういない。

この堰も、みんなたんぼをやめてしまったらもういらなくなる。たんぼ続けたいから新しくしちゃおうぜって言い出してもなにもいなくなる。ううむ。

春に想いを馳せていたら2時近い!もう寝ます。