小説「サニーサイドエッグ」 奥田英朗 | フインキーのふんいき レビュー

小説「サニーサイドエッグ」 奥田英朗

ハードボイルドエッグの続編です。
どこか抜けてる探偵・最上のハードボイルドコメディ小説。

サニーサイドエッグ (創元推理文庫)/荻原 浩
¥903
Amazon.co.jp
スコア選択: ★★★★

表紙からも分かるようにネコを追っかけるおっさんの話。

主人公の最上は探偵とは言いつつも、もっぱら動物探しの探偵である。
この時点で普通の探偵小説ではないと分かる。

話はこんな感じである。
ある女性から頼まれた高貴なネコ探し。
そして、ある筋の方から依頼された、これまた高級そうなネコ探し。

2匹のネコ探し依頼を受けた最上は、これを同時進行で進める。
が、中々見つからない。
探しだせなかったら命が危ういというプレッシャーの中で、ネコと最上の対決が続く。
この描写がまた面白い。

そして、いちいちハードボイルド小説を意識して書かれた文章が笑える。
普通のことをさも凄そうに書かれているから後に気づくわけである、マジかよ…って。
例えば、助手の巨乳ブロンド美女と書かれた彼女は、単なる髪をバサバサに染めたギャルだったり。

ストーリーは中盤からのほほんモードがコロッと転じ、ドキドキハラハラ感がどんどん加速する。
後半はバラバラだったピースが最終的にガチっとはまる。
このなるへそ感が荻原作品のいいところ。

読後の気持ちよさも相変わらずいいなぁ。
コメディ好きな人にオススメ。