映画「ツレがうつになりまして。」 レビュー | フインキーのふんいき レビュー

映画「ツレがうつになりまして。」 レビュー

佐々部清監督。
原作は細川貂々のエッセイです。

ツレがうつになりまして。 (幻冬舎文庫)/細川 貂々
¥480
Amazon.co.jp
スコア選択: ★★★★★

サラリーマンの夫が会社でのストレスでうつになってしまった。
ど、どうしよう。


うつになった夫とそれを支える妻とのハートフルストーリー。
うつというと今では誰でもなる可能性があるという身近なもの。
その対処法も広く知れ渡り、無理に頑張れ!などのアドバイスをしない重要性は誰もが知ってることでしょう。

この映画では、うつに対して無理して抵抗することはないんだよ!ということを伝えています。
自分が休めば会社の同僚が困るんじゃないか…
会社に行かないのは逃げなんじゃないか…
会社を辞めたら経済的にやっていけなくなるんじゃないか…

怖いですよね。
でもさすが日本。
そこらへんの保証はちゃんとなされているみたいです。
だから、周りは気にせずうつであることを受け止めましょう。

さて、この映画どこがいいかというと、ずばり夫婦の関係です。
特に妻の春子(宮崎あおい)のツレ(堺雅人)への接し方が素晴らしい。

励ます代わりにただ側にいる。
心の距離を近づける、これが大事。
そうすると、気分も安定してきます。
しかし、心が離れてしまうと……一気に急降下。
この映画ではなかなかその怖さは感じられないかもしれませんが。

また、春子の成長にも注目です。
いつもネガティブに考えちゃう春子ですが、うつを契機にポジティブに変わります。
そのときに母に発した一言が

うつになった原因を考えるのではなく、うつになった意味を考える

過去の不幸ではなく、未来の希望を見ています。
うつになったことで、神様は私たちにどんな使命を与えたんだろう。

そして、この作品がその一つの答えです。
ポジティブになることで見えた光。
この作品によって、うつに対する理解も認知度も格段に上がるでしょう。

最後に、とても感動したのが夫婦の絆を実感できる協会でのスピーチのシーン。
これはぜひ夫婦の方に見て欲しい。
そして、隣にいる人に対して、彼らのように感じて欲しい。
 
この映画は一人で見るより、カップルで夫婦で見てください。
今の時代に必要なものがたくさん詰まっています。
見終わったあと優しい気持ちになってることでしょう。