実用書「自分を生きる学校」 デモクラティック・スクールを考える会 | フインキーのふんいき レビュー

実用書「自分を生きる学校」 デモクラティック・スクールを考える会

amazonで子供に関する本をいくつか購入したら、おすすめ情報としてピックアップされた本。
評価が良かったので、読んでみました。

自分を生きる学校―いま芽吹く日本のデモクラティック・スクール/著者不明
¥1,800
Amazon.co.jp
スコア選択: ★★★★

この本で初めてデモクラティックスクールの存在を知りました。

デモクラティックスクールとは、その名の通り民主主義の学校。
何かあれば皆で話し合いや投票で決めるという民主的な学校です。

ボストン郊外にあるサドベリーバレースクールという学校をモデルにしています。
そこは創立して30年も経っている私立の学校です。

この学校の特長は、
・テストなし、時間割なし、いつでも休み時間
・6歳の女の子や18歳の青年が一緒に学ぶ年齢ミックスの場
・決め事は生徒もスタッフも混ざって話し合いや投票で決める
・学校の中だけでなく、外にも自由に出て遊ぶことができる
・先生はおらず、いるのはスタッフだけ
・専門的な勉強がしたければ、外部から先生を呼び、教えてもらう


いつでも休み時間なんていうと、生徒にとっては天国、しかし親にとっては恐怖の場でしょう。
しかし、自分の好きなことを目一杯することが何より大事なことなのです。

自分の好きなことばかりしてると、嫌いなものに出会ったときに我慢できない大人になるのではないか、ワガママになってしまうのではないか、誰しも思うことです。
しかし、この本を読んでると、どうもそうではない模様。

それは、この年齢ミックスのコミュニティにいること、そして話し合いで決めるということに大きな要因があります。
自分より年下の人と接することで、親切になれる。
自分より年上の人と接することで、自分の理想像が見える。
話し合いで決まったことは、皆で決めたことなので絶対。
そこから外れると、このコミュニティに居づらくなります。
つまり、若いうちからきちんと妥協ができ、空気の読める人間になれるのです。


自分の大好きなこと、一日中集中してできることを知る。
現代の若者に多い、本当にやりたいことがわからないような人はこの学校からは生まれません。

自分を知っているから、自信が持てる。
自分を知るためにこの学校で学ぶ。
そうすると、社会に出ても迷わずに自分の道を進むことができます。

多くのデモクラティックスクールは小学生から高校生の年齢まで受け入れています。
気になるのは、デモクラティックスクールは普通の公立学校などの代わりになりうるのか、ということです。
残念ながら、今の段階では普通の学校に籍を置かなければなりません。
そういった子どもたちは普段デモクラティックスクールに通い、卒業証書だけ公立学校からもらうという形になるそうです。

日本ではまだまだ知名度が低いデモクラティックスクールですが、海外ではどんどん増えています。
今後、日本でも増えていくだろうデモクラティックスクール。
気になる人は、本を読んでみてください。