実用書「富の福音」 アンドリュー・カーネギー | フインキーのふんいき レビュー

実用書「富の福音」 アンドリュー・カーネギー

本田健さんが「20代で~ 」で一番に紹介していた本。

およそ110年前に発表された自己啓発本。
鉄鋼王カーネギーの成功の秘訣と、未来を綴った内容。

富の福音/アンドリューカーネギー
¥1,575
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スコア選択: ★★★★

NYにある、かの有名なカーネギーホールを建てた主です。
大富豪であるカーネギーですが、決して順風満帆な人生を送ってるわけではなく、どちらかと言えば苦労を多く経験しています。

一番の苦労は家が貧乏だったこと。
生活が逼迫していたため、カーネギーは12歳で働き出します。
しかし、まだ小学生そこそこの子供がきちんとした仕事に就けるはずがありません。

それでも人より頑張り、少しずつですがステップアップしていきます。
カーネギーはこんな状況でも人より幸せだと感じていました。
それは、父と母の深い愛情があったためだと語っています。

これを逆説的にとると、家がとても貧乏だったから幸せになれた、ということ。
つまり、裕福な家で生まれ育ったら、これほどの幸せは感じられないだろう、というのです。
裕福な人間は今がどれほど幸せな状況であるか、ということに気づきません。
そして、不満ばかりを口にして、常に不幸です。

しかし、貧富の差があるのは自然の摂理、だからこそ社会が進歩するのです。
競争があってこそ、人も社会も成長します。

今の時代、競争して他人を蹴落とすことよりも、皆が平等に平和で暮らしていこう、ということがよく言われます。
しかし、この本を読むと、こういった思考は進歩を止めるのでは?という気がしてきます。

競争をしないということは現実逃避で、自ら成長をやめるということに繋がります。
みな平等になってしまったら、誰も働かなくなります。
そこで得られるはずの人生の楽しみもなくなるでしょう。

ということが、とても的確に書かれています。

後半は、(110年前から見た)今後の世界の展望を語っています。
それが判明した今読むと、なるほどカーネギーの先見の明がとてつもないことだと分かります。

110年前、日本では武士が刀を振り回している頃、アメリカでは高度成長期。
この大幅に遅れた日本が今ではアメリカに負けず劣らずの技術大国になりました。
こうみると日本の発展スピードは驚くべきものがあります。
自分がそんな今の日本で生まれ育ったことに感謝するばかりです。

カーネギーは全ての国が合わさった世界連邦というものが将来できるかもしれないと語っています。
これはまだ実現してないですが、着実にそうなりつつあると感じます。
国を移動する時間が短くなり、通貨は共通となり、全ての人が意見交換できる。
公用語はもちろん英語でしょう。

日本人は島国ということに固執していないで、もっと外に出て世界を知ることが必要だと思います。
そうすると、さらに日本という国を好きになれるでしょう。
これからの世界平和のためにも。