小説「白銀ジャック」 東野圭吾 | フインキーのふんいき レビュー

小説「白銀ジャック」 東野圭吾

東野圭吾のミステリ小説。

白銀ジャック (実業之日本社文庫)/東野 圭吾
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スコア選択: ★★★★

白銀ジャックという名のとおり、スキー場ジャックの話です。
スキー場を舞台にした作品では、同筆者で鳥人計画がありました。
そちらの方はスキーのジャンプ競技で、選手を中心とした話でした。
で、今作はスキー場の経営者サイドが中心となった話です。

バブルの頃と比べ、今はスキーの人気が薄れ、庶民のスキー場離れが顕著になっています。
それにより被害を被るのはもちろんスキー場。
加え、誰かしらにスキー場に爆弾を仕掛けた、なんて脅迫されたら目も当てられません。
この本はそんなことが起こったら…というお話です。

経営者サイドはその脅迫をデマだとして受け流すのか、スキー場を封鎖して爆弾を探すのか、決断を迫られます。
受け流した場合、後で事故が起きたら完全にアウト、でもそれまでに処理できればセーフ。
また、封鎖した場合、お客の安全は保証されるが、このときに見込まれる売上がなくなってしまう。
経営が厳しい今だからこそ、この決断は難しいところではあります。

そして経営者がとった行動は、経営を続けるということでした。
これによって起きたことは…

感想としては、途中の経過も含め、意外な結末でとても面白かったです。
相変わらず読みやすく、スキーという今の時期にもぴったりな題材で、自分と重ねながら読めました。

大作ではないですが、安心して読める良作です。