小説「押入れのちよ」 荻原浩 | フインキーのふんいき レビュー

小説「押入れのちよ」 荻原浩

荻原浩 の短編小説集。

押入れのちよ (新潮文庫)/荻原 浩
¥580
Amazon.co.jp
スコア選択: ★★★★

表題作含め、9篇収録されいます。
タイトルから、日本の童話のような話が多いのかなと思ったんですが、外国の話や現代の話まで様々でした。
コメディあり、ブラックユーモアあり、ホラーあり、感動ありです。

内容的に共通点はないのですが、どれもすんなりとは終わらず、何かしら趣向が凝らされています。
一つ一つの話が短いので、サラッと読め、適度な驚きが得られるので、長編はちょっと時間がかかって読めないっていう人にぴったりだと思います。

個人的に好きな話は、表題作の「押入れのちよ」。
ちよは古アパートに住み着く、座敷わらし。
最初は新しく入居した青年に気味悪がられるも、その愛らしいキャラクターによって仲良くなっていきます。
ちよのおばあちゃん口調、幼い行動、その描写にほんわかにんまり。
ずーと読んでいたいなぁと思ったくらいです。

表題作だけでも読んでみる価値はあるんじゃないかな。
次点は「コール」でした。

知ってるかい、幽霊も涙を流せるんだよ。