小説「ガリレオの苦悩」 東野圭吾 | フインキーのふんいき レビュー

小説「ガリレオの苦悩」 東野圭吾

ガリレオシリーズ4作目。
今回は初心に戻り、短編集です。

ガリレオの苦悩/東野 圭吾
スコア選択: ★★★


ドラマの影響で、登場人物の姿が彼らにダブって映るようになってしまいました。
これはいいことなのか、悪いことなのか。
「新参者」は阿部寛のイメージが先行しそうなので、加賀ファンはドラマより先に本を読んだほうがいいと思います。

さて、この本は5篇収録されています。
そのうち、TVで放映されたものは1話目の落下ると2話目の操縦る。
この2話だけで一冊の半分弱を占めているので、あまり新鮮味が感じられないかもしれません。

この中で一番面白かったのは2話目の操縦る。
TVで観たとはいえ、改めてラストのどんでん返しにはため息が出ました。
タイトルの所以はこの話が中心にあるからではないでしょうか。

ガリレオ先生の更に先生が関わっているこの事件。
これを解決するために、ガリレオは苦悩するわけです。
しかし、真相は更に深いところにあり、それをガリレオが見つけるところが新しい。
以前よりガリレオがどんどん人らしくなってきているので、この先どうなっていくのか気になるところです。

筆者自身が理系だけあって、どの話も論理的に展開し、最後には誰もが納得してしまうものばかり。
もちろん科学的にも、心理的にも、プロットがよく練られていると感じます。
改めて恐れ入る作品でした。