小説「コンピュータの熱い罠」 岡嶋二人 | フインキーのふんいき レビュー

小説「コンピュータの熱い罠」 岡嶋二人

コンピュータ犯罪の先駆け的作品。
1986年、今から23年も前のものなので時代遅れ感は否めませんが。

コンピュータの熱い罠 (講談社文庫)/岡嶋 二人
¥730
Amazon.co.jp
スコア選択: ★★★

コンピュータ結婚相談所のオペレータとして働く絵里子は登録者リストに恋人の名前を発見する。
不審に思い彼に聞くと、会社ぐるみで登録したという。
しかし、データにいくつも不審な点が。
そして、示し合わせたように身辺で殺人事件が起こる。
果たして絵里子の周りで何が起こっているのか?


題材が面白いだけにさらっと終わらせるのはもったいないと感じました。
肉付けしたら、重厚長大の読み応えたっぷりの作品になっただろうに。
読み易さを犠牲にしてでも、そっちの方を個人的には読みたかったなぁ。

パソコンが得意な絵里子はその長所が仇となり、事件に巻き込まれていく。
コンピュータの説明などが分かりやすく説明されており、今でも十分役に立つものだと思われます。
なので、パソコンが苦手な人も読みやすいですよ、たぶん。

この本は謎かけの部分が意外と長く、先の展開にワクワクさせられるのだけれど、途中の推理部分と解決部分があっさりしすぎてます。
そのため、人間関係もあまり語られることなく、薄っぺらいため感情移入しにくいです。

結末も慌てて終わらせたような怒涛の展開に驚きました。
まさか、そんな突拍子もない計画だったなんて・・・

とりあえず、個人情報犯罪の作品をサラッと軽く読みたいな~という人向け。