小説「さよならバースディ」 荻原浩 | フインキーのふんいき レビュー

小説「さよならバースディ」 荻原浩

猿のバースディと研究者たちを中心に描かれた切ないミステリー。

さよならバースディ (集英社文庫)/荻原 浩
¥630
Amazon.co.jp
スコア選択: ★★★★

霊長類研究センターで研究を行っている真と由紀。
プロジェクトの主役である猿のバースディは言語習得実験で着実に成果を上げていた。
真は恋人である由紀にプロポーズした次の日、真は衝撃的な出来事を目の当たりにする。
そのときバースディは・・・


Amazonでの評価があまりよろしくないので期待せずに読んだら、あら不思議。
荻原浩なので普通ではないことは分かってたけど、いい意味で今回も予想を裏切ってくれました。

最初は普通の猿の実験ストーリー。
しかし事件が起きてから話のベクトルが変化し、加速度的に面白くなってくる。

事件性のある出来事と唯一の目撃者である猿(言語能力がミソ)を合わせ、最高の相乗効果を生みだしていると思います。

不可解な出来事を徐々に解明していく面白さ。
そこに切なさと恐ろしさが加わり、先が気になって仕方がなかったです。

終始、心がザワザワするような複雑な気分になるため、明るい話を求めてる人は読まない方がいいかも。
あと過度な期待は禁物ですね。