小説「ユージニア」 恩田陸 | フインキーのふんいき レビュー

小説「ユージニア」 恩田陸

第59回日本推理作家協会賞、受賞作。

ユージニア (角川文庫)/恩田 陸
¥660
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スコア選択: ★★★

数十年前に起きた名家の大量毒殺事件。
そして今、当時事件に関わった人に証言してもらうという話。


ほぼ全編語り手の一方的な証言で構成されます。
今、誰が話しているかを読みながら想像するんですが、思ってた人と違った時はまた読み直さないといけないのが煩わしかったです。

この全編、証言のみという設定は同筆者の「Q&A」に近い。
「Q&A」は読み進めていくと真相が見えてきてどんどん怖くなっていきましたが、こちらは読むたびに真相から遠ざかってモヤモヤが残りました。

誰が真犯人なのか、事件の真相はどうだったのか、ある程度想像はできるのですが、正解は提示されません。
あとがきにも書かれてた通り、段々と壊れていく様子がうまく表現されていたと思います。

綺麗な話ではなくどちらかといえば泥臭い内容です。
綺麗な少女はもちろん出てきますよ。

単行本は文字が傾いていたり、形が違ったりと面白い作りになってるようです。
単行本で読んだ方が雰囲気が出て面白いかもしれません。