小説「新世界より」 貴志祐介 | フインキーのふんいき レビュー

小説「新世界より」 貴志祐介

第29回、日本SF大賞を受賞。
雑誌「ダ・ヴィンチ」で編集部が選ぶプラチナ本の2008年ベスト1に選ばれてました。
上下巻で1100ページの大作。

新世界より 上/貴志 祐介
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新世界より 下/貴志 祐介
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スコア選択: ★★★★★

今から1000年後の日本を舞台に人間と化け鼠の主従関係の世界を描いています。

驚くほど細かい設定で構想だけでかなり時間がかかっただろうと容易に想像できます。
そのため、読者はハマればこの世界観にどっぷりのめりこむことができるでしょう。

ただ、今とは違う生物や環境なため、ある程度想像力が必要になります。
最初の章はそのへんの状況説明が多く、退屈に感じるかもしれません。
それを乗り越えれば、もうノンストップ。
この世界にトリップできます。


久しぶりに時間を忘れて貪り読んだ作品でした。
ジャンルはSFホラーでしょうか。
同筆者の中では、「クリムゾンの迷宮」や「天使の囀り」に近い。
その中でも断トツで傑作だと断言できます。

先に恐ろしい事が待ち受けてることがわかってるから怖くて読めない、でも先が知りたくて読んでしまう。
そんな感じ。

読んでる間、この不安でふわふわした感情が一日中頭から離れませんでした。
しまいには夢にも出てくる始末。
読み終わった後も色々と考えされられました。

ネタばれになるので詳しく書きませんが、今の世界を間接的に非難しているように受け取れます。
人それぞれ感じ方は違いますが、誰しも衝撃は受ける作品だと思います。