小説「ロミオとロミオは永遠に」 恩田陸 | フインキーのふんいき レビュー

小説「ロミオとロミオは永遠に」 恩田陸

近未来SF。

タイトルの意味は不明。筆者もいいタイトルが思いつかなかったようです。

そのためタイトルからはどのような話なのかは想像不可能。


ロミオとロミオは永遠に〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)/恩田 陸
Amazon.co.jp
スコア選択: ★★★★


時代は今より先の荒廃した世界。

人はただ汚染された地球を綺麗にするという名目のもと暮らしている。

そんな日本でエリートになれる一握りの人が通う学校、大東京学園。

その学園で繰り広げられる壮絶な試験、試練。

一度、脱落者の烙印を押されるともう這い上がれない。

そのため最下位のクラスは皆、脱走を図ろうとするが・・・


現在のエンターテイメントがこの世界では完全に化石化し、貴重なものとして語られます。

このまま地球を汚染し続けたら、こんな世界が来るかもしれない。

そう思うと今の世界は相当に恵まれていると感じます。


学園ものなので、ある程度面白さは保障されています。

仲間との友情、試験の特殊さや過酷さ、それを乗り越える面白さ、教官との知恵比べ、脱走などなど。


ラストまであっという間に読み終わります。

ラストあたりが急ぎすぎてあっけなかったので、もう少し丁寧に書いてほしかった。

あと、登場人物が多すぎて新宿クラスの人は把握できませんでした。

一応ハッピーエンドなのだが暗い余韻が残り、読後感はあまりよくないです。


沢山のものに手を出しすぎて、ところどころ詰めの甘さが感じられる作品でした。

何かひとつに絞って、深く印象に残る内容にしてもらいたかったです。


途中まですごい面白かったので、やはりラストかなぁ・・・