小説「魔王」 伊坂幸太郎 | フインキーのふんいき レビュー

小説「魔王」 伊坂幸太郎

大好きな伊坂幸太郎 氏の作品。
でも、この本はあまりにも普通すぎた。
魔王 (講談社文庫)/伊坂 幸太郎
¥650
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スコア選択: ★★★

2人の変わった能力をもった兄弟の話。
兄は自分の思ったことを人に話させることができる「腹話術」、弟はじゃんけんで絶対に負けない「拳術?」。

というと、SFモノ(コメディ系)と思うかもしれないですが、政治も絡められていて真面目な雰囲気です。

その能力を使ってどうこうするといった話がメインではなく、彼らの人生や生き方をメインに置いたストーリー。

世の中に訴えかけるようなスケールの大きいものですが、何も結果として現れずに終わってしまうので読後は消化不良感が残ります。
話として短いというのもありますが、セリフ回しにいつもの切れがなく登場人物に共感が持てなかったのも要因かなと思います。

全体のまとめとして、巻末の解説が分かりやすいのでこれを読むといいですよ。

今回の笑った箇所は、電車の中で他の客に構わず大音量で音楽を聞いている青年が発した一言。

        うるさい音楽を聴いてすいません

大声で謝罪するこの青年は、果たして礼儀正しいのか常識知らずなのか・・・