小説「うつくしい子ども」 石田衣良 | フインキーのふんいき レビュー

小説「うつくしい子ども」 石田衣良

タイトルの通り、うつくしい子どもが出てくる物語。

とはいえ、少年犯罪を題材にしたブラックな内容です。

うつくしい子ども (文春文庫)/石田 衣良
¥500
Amazon.co.jp
スコア選択: ★★★


タイトルと表紙を見て、東野圭吾 の「虹を操る少年」みたく、超人的な能力を持った少年が活躍する話を期待したんですが、こちらはとても現実的。


この小説はかつて巷を騒がせた少年犯罪の様なセンセーショナルな事件のその後が、逮捕された少年の家族側から描かれています。

これを読むと、犯罪による家族の犠牲というものが、どれだけ大きいかがよくわかります。

そういった意味では、東野圭吾の「手紙」に近いですね。



主人公は中学生のジャガイモ少年。あだ名はジャガ。

逮捕された少年の兄であるジャガ少年は、弟の犯行に至る理由を知るため、クラスメイトの2人と一緒に調べるという話。


このジャガ少年、半端なく精神力の強い子で、イジメ覚悟で学校は変えず、様々なイジメに耐え抜きます。

そして、警察も到達できなかった真相を突き止め、死ぬ覚悟で真犯人に挑むその姿勢は、異常に感じるほどw


少年視点で物語は進むので、読みやすく、少し低年齢層向け?かもしれませんが、ちゃんとしたミステリーとして、誰でも楽しめる作品だと思います。