小説「火車」 宮部みゆき
1992年に出版されたので、もう16年も前の作品です。しかし、今読んでも、全然違和感がありません。それくらい先を見越して書かれた作品だと言えます。先見の明がすごい!
この本を読むと、カード破産の怖さが身近に感じられるようになると思います。誰しもが簡単に陥ってしまうそのシステムはもう・・・
でも、おもしろさの本質はそこではありません。
休職中の刑事に婚約者の行方を探してほしいという依頼が来て、失踪者の「関根彰子」を探すことから始まり、調べていくうちに、彼女の存在に奇妙な点が次々とでてきます。その事実が段々と明らかになってくる過程や、ショッキングな真相の露見が、ミステリーの名に恥じぬ面白さ。このミスのベスト・オブ・ベスト第1位になったのも頷けます。
相変わらず描写が細かく、本物指向です。関係のなさそうな描写も多々ありますが、難しい話とは別に、気分転換にこういった風景描写や心情描写も良いものだと感じました。そのため、とても分量(600ページ弱)のある本になってます。しかし、宮部作品にある特有の読みにくさは、今回はありませんでした。割と読みやすいです。
読者側の想像に任せる終わり方は賛否両論あると思いますが、これはこれでいいんじゃないでしょうか。ある程度、その後もわかりきった展開になったと思うので、最後まで語らなかった筆者の意図を汲むことにしましょう。自分としては、追われる側の意見や思考も聞きたかったってのはありますが。
- 火車 (新潮文庫)/宮部 みゆき
- ¥900
- Amazon.co.jp スコア選択: ★★★★★
この本を読むと、カード破産の怖さが身近に感じられるようになると思います。誰しもが簡単に陥ってしまうそのシステムはもう・・・
でも、おもしろさの本質はそこではありません。
休職中の刑事に婚約者の行方を探してほしいという依頼が来て、失踪者の「関根彰子」を探すことから始まり、調べていくうちに、彼女の存在に奇妙な点が次々とでてきます。その事実が段々と明らかになってくる過程や、ショッキングな真相の露見が、ミステリーの名に恥じぬ面白さ。このミスのベスト・オブ・ベスト第1位になったのも頷けます。
相変わらず描写が細かく、本物指向です。関係のなさそうな描写も多々ありますが、難しい話とは別に、気分転換にこういった風景描写や心情描写も良いものだと感じました。そのため、とても分量(600ページ弱)のある本になってます。しかし、宮部作品にある特有の読みにくさは、今回はありませんでした。割と読みやすいです。
読者側の想像に任せる終わり方は賛否両論あると思いますが、これはこれでいいんじゃないでしょうか。ある程度、その後もわかりきった展開になったと思うので、最後まで語らなかった筆者の意図を汲むことにしましょう。自分としては、追われる側の意見や思考も聞きたかったってのはありますが。