小説「硝子のハンマー」 貴志祐介
日本推理作家協会賞受賞作。
貴志さん初の本格ミステリー小説です。
前作の「青の炎」は、ミステリでもトリックの妙や事件解決のために探偵が奔放する類のものではなく、主人公の心情を前面に押し出した切ないストーリーだったので、今作が初の直球ど真ん中ミステリーかな。
600ページ弱ありますが、サラッと読めます。
大まかに1章と2章に分かれていて、1章は探偵パート、2章は殺人者パートとなってます。
1章は事件の表側、2章は裏側といった感じ。
それぞれテーマが異なるので、違う2つの作品を読んでる気分になります。
最後には1つに繋がるんですけどね。
前半は密室殺人の謎を解こうと奮闘する様子が軽いタッチで描かれ、後半は犯人の生い立ちから計画に至り、ラストまでを主観で重く描かれてます。
それにしても貴志さんは切ない犯罪者を描くのがうまいですね。つい犯人に感情移入していまいます。
心情もそうですが、トリックも素晴らしかった。さすがにこれは思いつかない。
巻末のインタビューでも書かれてますが、防犯技術や介護ロボットなど専門的なことが細かく記され、たくさん取材したであろうことが伺えます。読んでいて難しすぎて飛ばすということがなかったので、ちゃんと噛み砕いて書いてるんでしょうね。理解しやすく勉強になります。
気になったのは、時間をかければ泥棒に開けられない鍵はないということ。
これを見て、急に自分家が不安になりました。
隣りの部屋より良い鍵にしておくだけで大分違うらしいです。
戸締りOKだけではダメなんですね。泥棒には気をつけたいものです。
- 硝子のハンマー (角川文庫 き 28-2)/貴志 祐介
- ¥780
- Amazon.co.jp スコア選択: ★★★★★
貴志さん初の本格ミステリー小説です。
前作の「青の炎」は、ミステリでもトリックの妙や事件解決のために探偵が奔放する類のものではなく、主人公の心情を前面に押し出した切ないストーリーだったので、今作が初の直球ど真ん中ミステリーかな。
600ページ弱ありますが、サラッと読めます。
大まかに1章と2章に分かれていて、1章は探偵パート、2章は殺人者パートとなってます。
1章は事件の表側、2章は裏側といった感じ。
それぞれテーマが異なるので、違う2つの作品を読んでる気分になります。
最後には1つに繋がるんですけどね。
前半は密室殺人の謎を解こうと奮闘する様子が軽いタッチで描かれ、後半は犯人の生い立ちから計画に至り、ラストまでを主観で重く描かれてます。
それにしても貴志さんは切ない犯罪者を描くのがうまいですね。つい犯人に感情移入していまいます。
心情もそうですが、トリックも素晴らしかった。さすがにこれは思いつかない。
巻末のインタビューでも書かれてますが、防犯技術や介護ロボットなど専門的なことが細かく記され、たくさん取材したであろうことが伺えます。読んでいて難しすぎて飛ばすということがなかったので、ちゃんと噛み砕いて書いてるんでしょうね。理解しやすく勉強になります。
気になったのは、時間をかければ泥棒に開けられない鍵はないということ。
これを見て、急に自分家が不安になりました。
隣りの部屋より良い鍵にしておくだけで大分違うらしいです。
戸締りOKだけではダメなんですね。泥棒には気をつけたいものです。