小説「神のふたつの貌」 貫井徳郎 | フインキーのふんいき レビュー

小説「神のふたつの貌」 貫井徳郎

表紙から怖そうな話を想像しがちですが、ホラーではありません。
内容はしっかりとしたミステリーです。

神のふたつの貌 (文春文庫)/貫井 徳郎
¥620
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スコア選択: ★★★

全3部で時間軸に沿って構成されているんですが、これが肝で読者を驚かす叙述トリックが使用されてます。

牧師の息子である少年の周りで起こる様々な事件が少年目線で描かれます。
ある日、少年のもとにヤクザから逃げてきた朝倉という美しい男がやってきて、なぜか少年の家に住み着きます。いかにも怪しい男なんですが、嫌な雰囲気ではなく村の人たちに溶け込んでいきました。
しばらくたって、少年の母と朝倉が不倫をしているという噂が村に流れて・・・

といった感じ。複雑な環境下で育てられた少年のなれの果てがあんなことになろうとは。


感想として、今回はキリスト教を意識してか文体が少し堅く、読みにくさがちょっとありました。
あと、世代ごとの事件の重なりなど上手い部分もあったんですが、驚きが少なかったかな。そこが残念でした。ストーリーはまあまあ。