音の向こう側にある代償と引き換えに失った喜怒哀楽
感情のままに押し寄せた衝動はあの頃へ置き去り
暴力と歓声が支配したこの世界には叙情など無く
言葉を失った音色は力も無く尽きる
自我を失った音色はただ切り刻まれ評価を待つ
笑顔を失った音色は時として自らさえも傷つける
涙で覆われた音色はただ愛すべき場所へと願う
救ってくれた日々や歓喜させてくれた日々、日常
その日常にこそ、慈悲が降り注ぐ
No Music No Life ただそれでけで良い
『Ideal Way Of Music』Jemes S. Rich著