■実録、老朽マンションの現実【第3章-その1】

『大阪のマンション』の管理組合や理事会からの信頼もあつかった管理会社『大阪コミュニティ』のフロント(担当者)。

不適当な助言により無意味で不要な修繕工事の“上階ベランダの排水口(ドレン)交換工事”を実施したが、漏水防止は不発に終わった。

ただ、“マンション総合保険”の調査費用の保険金支払いにより管理組合としては金銭的に損害は出ていない。

その部分だけは救いである。

やはり漏水箇所周辺の外壁が一番怪しい。

そこで上階の窓周りのコーキングやクラック(ヒビ割れ)してそうな箇所、そして換気扇周りのコーキングを調査した。

ここで“調査”と言う言葉を使うのは、あくまで“漏水調査”のための作業であり、“漏水修繕工事”ではない。

ややこしい言い回しだが、これは上記でも記載しているが、“マンション総合保険”の保険金支払に関わってくるためである。

もし、作業の見積書に“漏水修繕工事”と記載してしまえば保険金は下りない。

“マンション総合保険”の保険金支払条件は『事故や天災等による破損や損傷』であり、『経年劣化による修繕工事』は適用外である。

ただ、漏水が『事故』なのか『経年劣化』なのかの原因究明調査は必要のため、かなり“保険金詐欺”ギリギリのグレーだが“漏水調査”による作業としている。

保険金による“焼け太り”というやつだ。

これはマンション管理業界では常識的な手法であり、この事により損害保険会社が老朽マンションの保険金支払の負担が耐えられない事情でもある。

※画像はイメージであり本文とは関係ありません。

■マンション管理士事務所ループデザイン■

マンションに関するご相談はループデザインにお任せください。

メール相談は無料です。

【メールアドレス】
open.closet@gmail.com

■マンションコンサルティングオフィス ループデザイン
http://loopdesign.web.fc2.com/