■実録、老朽マンションの現実【第1章-その1】
マンション管理を生業(なりわい)とする者なら当然に認識しているが、全く関係のない素人さんでも、最近、口(くち)にする『老朽マンションの限界説』。
老朽マンションの管理不全が世間で注目を集めたのが、滋賀県野洲市で朽ち果てた姿を晒していた“美和コーポ”ではないだろうか?
ニュース映像で観る限り“廃墟建築物”でしかないが、3階建ての鉄骨造で区分所有者は9名のれっきとした分譲マンション。
ただ、一般的な分譲マンションと違うところは、“管理組合”も“管理規約”も“総会”もない分譲マンションで、“共有賃貸マンション”と言った方が正解かもしれない。
分譲マンションを所有せず、居住もしていない部外者は面白がって『ああでもない、こうでもない。』と素人染みた無責任な持論を口走るが、日本全国の分譲マンションの区分所有者は切実な問題である。
購入時に数千万円から数億円を支払い手に入れた“夢のマイホーム”。
その未来の姿が滋賀県野洲市の朽ち果てた老朽マンションとは、思いもよらなかったであろう。
ただ、あの姿はまれなケースで、ほとんどの分譲マンションはあそこまで酷くなる事はない。
委託している管理会社が1年間のスケジュールで管理運営しているため、問題があれば、その年の総会で解決に向けて議論している。
ただ、分譲マンションを管理会社に委託していても、それだけでは賄い切れない問題があるのも事実。
管理会社が踏み込めない老朽マンション問題である。
そんな老朽マンション問題の実例を上げて説明していこうと思います。
※画像はイメージであり本文とは関係ありません。
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