■日本屈指のエリートタウン★西三河の刈谷市【その6】

いかに刈谷市が“トヨタ自動車グループ”にとって重要な拠点である事が分かる。

それが豊田市・岡崎市・刈谷市と“西三河の御三家”と呼ばれる由縁でもある。

下世話な事だが、この本社や工場に勤めている人達の給与は並以上である。

しかも工場地帯で遊ぶ所に乏しい町に住んでいる。

東海地方では“トヨタ自動車グループ”に勤めている人は、“真面目”で“堅実”な人が多いと言う。

ようは高給を貰っても、お金を使わないのである。

嫌でも預金残高が増えていく。

最新の自動車も“トヨタ自動車グループ”の社員割引で購入できる。

当然に住宅事情も、日本の平均的な感覚とは異なる。

結婚して子供がいる世帯なら、販売価格が3500万円~4500万円で、2台の駐車スペースのある50坪~70坪の戸建て住宅を購入している。

資金計画は、2割~3割程度の現金を用意し、残りは“トヨタ自動車グループ”の優遇された住宅ローンで借入する。

住宅ローン返済中も100万円単位で適度に繰上返済するため、住宅ローン返済期間が20年くらいの定年退職前で完済してしまう。

夫婦の両親がそこそこの人なら、双方の住宅資金贈与で借入無しで住宅購入している世帯もあるかもしれない。

こんな肥沃な土地柄を、不動産会社が黙って見過ごすはずがない。

しかも関東や関西の様に、それほど宅地開発やニュータウンがある訳ではない。

戸建て住宅地を売出せば、すぐに売れる状態が続いているのが、この刈谷市であろう。

ただし、住宅の構造や品質も、やはりそこは“レクサス”並みでないと納得しないのが“トヨタ自動車グループ”の社員である。

新築マンションも刈谷市を含めた三河地区は“野村不動産”“積水ハウス”“大京”の大手不動産会社が要所を開発する。

その下に地場の不動産会社が需要の隙間を埋めている。

その他の関東系や関西系の大手不動産会社が開発した新築マンションや新興住宅地は、ほぼ見ない。

“トヨタ自動車グループ”“東海銀行”(現:三菱UFJ銀行)“地元資産家”のつながりがないと、三河地方では不動産商売は成り立たない事を意味している。

これが関東系や関西系の不動産会社が、この地に入り込めない理由であろう。

ただ、近年では時代の流れと共に昔ながらの柵(しがらみ)で拒む理由も無く、この三河地方とてビジネスチャンスは広がっている。

10年程前から“りそな銀行”(旧:大和銀行)を主体とするマンション建設大手の“長谷工コーポレーション”が東海地方に進出してマンション事業を拡大している。

この事から日本全国、いや、世界中の不動産会社にとって、この刈谷市は不動産投資の妙味が埋まっている日本屈指のエリートタウンなのかもしれない。

ちなみに、写真は本文にはまったく関係ない名鉄の刈谷市駅前にあった古い『刈谷日劇』という現役の映画館です。

その昔、刈谷市には映画館が数軒あったそうだが、現在はこの『刈谷日劇』だけとなっている。

映画館もミニシアターが再評価されているため、なんとかがんばってもらいたいものである。

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