■日本の経済成長を支えた“ノコギリ屋根”の紡績工場【その2】
そんな紡績会社の大規模工場は明治時代から昭和中期まで日本各地にありましたが、アジアなど安価な海外木綿(コットン)に押され紡績不況と共に消えてゆき、大規模工場の跡地はマンションや商業施設に変わりました。
例にあげると、大阪市都島区の『鐘淵紡績』工場跡地は、関西で最も広大なマンション群に変貌しました。
最初にカネボウ不動産と三井不動産が開発した“ベルパークシティ”、次に近鉄不動産がタワーマンションを含めた“ローレルスクエア”で、長谷工コーポレーションが主導した“セントプレイス”が誕生しました。
隣接して大阪刑務所もありますが。
名古屋市緑区大高にある名古屋市住宅供給公社が手掛けた大規模マンションの“森の里団地”は『大日本紡績』の工場跡地です。
この様に時代の変貌に伴い、その地に最適な施設に変わっていきます。
今ではその遺跡を知る手立てはないと思っていましたが、なんと愛知県の知多半島には小規模工場が所々に残っていました。
その1つがJR武豊線の東浦駅に隣接するように建っている『大生紡績』(だいせいぼうせき)の工場群。
いまでは見られない“ノコギリ屋根”の工場建物。
昭和のマンガで描かれる工場は、たいてい“ノコギリ屋根”です。
この『大生紡績』(だいせいぼうせき)はいまは操業していませんが、インターネット情報では工場の建物は“産業遺産”として残しているみたいですね。
■マンション管理士事務所ループデザイン■
マンションに関するご相談はループデザインにお任せください。
メール相談は無料です。
【メールアドレス】
open.closet@gmail.com
■マンションコンサルティングオフィス ループデザイン
http://loopdesign.web.fc2.com/