■建築構造の真骨頂、名港大橋3兄弟【その2】

まず、“名港大橋”の構造だが、どれも2本の高い塔からケーブルを張って橋桁を支える『斜張橋』(しゃちょうきょう)である。

これら橋の目玉は、やはり2本の巨大で高い塔であろう。

ブルーの“名港東大橋”とホワイトの“名港大橋”は菱形だが、レッドの“名港西大橋”は逆V字になっている。

理由はあると思うが、どうして形が違うのかは解からない。

次に車が通る橋桁であるが、ブルーの“名港東大橋”とホワイトの“名港大橋”は西行きと東行きが一体化しているが、レッドの“名港西大橋”は西行きと東行きが別々になっている。

この理由は解かる。

そもそも“名港大橋”は、このレッドの“名港西大橋”が一番最初に開通した。

しかも、伊勢湾岸道路としてではなく、金城埠頭から鍋田をトラックが行き来するための橋だった。

今は2本あるが当初は1本しかなく、たしか通行料も500円程度だったと記憶している。

料金所も金城埠頭側にあったため、当時の若者は鍋田側から入り側道に車を停めて夜景を眺め、帰るときはUターンしてまた鍋田側から出て行けば無料だ。

そんなセコい名古屋のデートスポットになっていた。

1985年の完成当時、ニュースで『橋長は758mで“ナゴヤ”に掛けた』と言っていた。

さすが昭和の感性であり、今ならネットで炎上しかねず、まず、しないであろう。

もしかしたら高い塔の形状だが、ブルーの“名港東大橋”とホワイトの“名港大橋”は菱形だが、レッドの“名港西大橋”は逆V字の理由。

この開通時期が違う“名港西大橋”は、西行きと東行きが別々になっているのが理由かもしれない。

まあ、形状がどうであれ、そのように構造計算しているから問題はないが。

この巨大な橋だが、天空に貫く塔と橋桁に目が行きがちだが、下に目をやると基礎で支えている。

しかも海の中を潜ってである。

これこそ『どうやって造ったんやぁ?』である。

“瀬戸大橋”の建設過程のビデオを観た事あるが、海の中に基礎を築くシーンもあったが、解かったような、解からなかったような。

要は、基礎を築く海の中に仮囲いして水を抜いて、海底の砂やヘドロも除去して、地盤に杭を打込んで、海中に基礎部分を沈めて完成。

言葉で簡単に説明しているが、実際にこれを造っている。

これは自分で造ってみないと永遠に解からないと思う。

やはり『どうやって造ったんやぁ?』である。

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