■建築構造の学びの宝庫、淀川河川敷【その3】
天神橋筋六丁目駅から柴島駅(くにじまえき)に行く『阪急千里線』の鉄橋。
この鉄橋は、台形の鉄骨枠に斜めの鉄骨が組み合さる理想のトラス構造です。
トラスとは三角形の節点のみに荷重が掛かる構造です。
横になった1本の鉄骨と斜めになった2本の鉄骨が接続している箇所だけに力が加わります。
では鉄骨の棒状には力が加わらないのか?
この棒状には、節点から反対方向に働く“引張力”と、節点の方向に働く“圧縮力”があります。
トラス構造に加わる荷重と、それに対する反力が、構造体の“引張力”と“圧縮力”により安定させます。
鉄橋の一部を切り取って上向き三角形とすると、頂点の節点を中心に左右の斜め鉄骨は“引張力”、下部の横の鉄骨は“圧縮力”になります。
三角形の頂点を押すイメージで、各々の鉄骨が湾曲する形を想像すると“引張力”と“圧縮力”がよく分かります。
構造力学では二次元(2D)でしか学びませんが、実際の鉄橋は三次元(3D)の立体形です。
そのため鉄橋の下部に潜ると、ここにも2本の“縦桁”と一定間隔の“横桁”、それに斜めの“横構”があります。
台形の鉄骨は上部材が“上弦材”(じょうげんざい)で、下部材が“下弦材”(かげんざい)です。
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