■建築構造の学びの宝庫、淀川河川敷【その1】

建築構造で一番おもしろいのはトラス構造ではなかろうか。

トラスとは三角形を組み合わせた構造で、体育館や工場など柱を設けずに大きな空間を可能にする造りである。

身近に目にするトラス構造と言えば、河川に掛かる鉄橋です。

比較的に大きな川で、台形に斜めの鉄骨が組み合さるのがトラス構造の鉄橋です。

この鉄橋が掛かる川は、近所のドブ川程度ではトラス構造の鉄橋はありません。

やはり川幅が1km前後の大きな川です。

大阪で思いつく大きな川と言えば、やはり淀川でしょう。

淀川の川幅は約700m近くあります。

守口市辺りの東側から主要道路、高速道路、鉄道などの主な橋がいくつも掛かっています。

近畿道や渋滞のメッカでもある中央環状線、あと大阪モノレール線が通る『鳥飼大橋』。

深江橋から上新庄に行く際に使う内環状線の『豊里大橋』。

ちょっと前まで100円の通行料を徴収していた城北公園の頭上を通る『菅原城北大橋』(100円橋)。

昔は鉄道と歩行者が平行して渡れたおおさか東線の『赤川鉄橋』。

淡路駅から千里ニュータウンの東部を走る『阪急千里線』。

慢性的に渋滞する新御堂筋を避けるため天神橋筋六丁目から新大阪に抜ける時に使う『長柄橋』。

大阪駅から新大阪駅に向かう東海道線の『JR京都線』。

渋滞のメッカでもある新御堂筋と地下鉄御堂筋線が平行する『新淀川大橋』。

東側から京都線、宝塚線、神戸線の梅田駅から十三駅に向かう『阪急本線』。

梅田から十三に向かう車線は少なく、十三から梅田に向かう車線は多い『十三大橋』。

『十三大橋』の車線を補い、福島から十三に向かう『新十三大橋』。

大阪駅から塚本駅に向かう東海道線の『JR神戸線』。

都心環状線から宝塚方面に行く際に使う『阪神高速池田線』。

野田阪神から御幣島まで行く際に使う国道2号線の『淀川大橋』。

梅田駅から甲子園に行く際に使う『阪神本線』。

阿波座から月見山に行く際に使う『阪神高速神戸線』。

近鉄から阪神に直通している『阪神なんば線』。

弁天町から神戸に行く際に使う国道43号線の『伝法大橋』。

『阪神高速神戸線』の渋滞回避のため、大阪港から六甲アイランドまで行く際に使う『阪神高速湾岸線』。

ざっと、橋っぽい高架橋を含め主な橋はこんな感じです。

この間にも水道管や河川堰がいくつもあります。

すべての橋を写真に取り構造を観察するのは不可能に近いので、今回は淡路から天六まで歩いた時に撮影した範囲で観ていきます。

まず、おおさか東線の『赤川鉄橋』と『淀川大堰』です。

『赤川鉄橋』は台形の鉄骨枠に斜めの鉄骨が組み合さる理想のトラス構造です。

『淀川大堰』はトラス構造ではありませんが、大阪府民にとって“命の源”とも言える水の供給元となっています。

まぁ、何かしらの構造力学で建造されている“堰”ではあり、さらに川の水圧も計算されていると思います。

ある意味、最も難しい建築構造かもしれません。

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