■地味にすごい!東海道有松村【その4】

カブスカウトで思い出したが、『有松』には4kmくらい離れた『大高』から行くため、さすがに子供達だけで自転車で行く訳はいかず、誰かの親の車に乗せてもらい通っていた。

その親が自分の親だったり、友達の親だったりする当番制みないなものだ。

そのカブスカウトに入っていた友達に、お父さんがヤクザの子供も居た。

自分の年齢の1つ上のお兄ちゃんと、1つ下の弟の兄弟だった。

そのお兄ちゃんは自分の兄と友達だったので、兄弟含めて仲良かった。

送り迎えの当番がその兄弟の親になると、ヤクザのお父さんが白い“リンカーンコンチネンタル”で送り迎えしてくれた。

えらい大きな車をヤクザのお父さんが黙って運転し、カブスカウトの制服を着たその兄弟2人と自分の兄弟2人が後ろの席に乗って『キャキャ』言いながら『有松』までやって来る。

今思えば異様な光景だ。

ただ、当時の『大高』では自分の両親も含め誰1人として、ヤクザの家族だからと言って“排除”したり“差別”する人はいなかった。

自分の母親も、その兄弟の母親と仲良かったし、名古屋の都心部とは違い『大高』は昔ながらの田舎だったので、村民が協力しあって生きていたと思う。

何でもネットなどで批判される今とは違い、必要のない情報や知識が届かない大らかな時代だ。

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