■かつてはネオンが灯る鳴海園【その2】

鳴海園から少し西側に行った国道1号線沿いに、これまたディープな建物が残っている。

建物には6つのテナントが入っている。

ただ、現在も営業しているのは“居酒屋”くらいではなかろうか?

もしかしたら“居酒屋”も閉店しており、全滅かもしれない。

記憶が正しければ幼少時代に、この建物の一画に“大人のおもちゃ”の店舗があったはずだ。

大高から鳴海まで車で来る場合、大高駅北側の道路を通り右折して1号線に入り、その後すぐに左折して鳴海駅北側の道路を通る。

その鳴海駅まで行く1号線の交差点角にこの建物が建っている。

その時に、“大人のおもちゃ”の概要も意義も分からない私は、単純に“大人のおもちゃ”という店名のおもちゃ屋さんだと思っていた。

あの扉も向こうには、ゴレンジャーの超合金やスーパーカーのプラモデルがわんさか置いてあると想像を膨らませていた。

そして、子供ながら許される発言を繰り返していた。

子・・・『“大人のおもちゃ”だっ~ “大人のおもちゃ”に連れてって~ ねぇ~ “大人のおもちゃ”に連れてって~』

親・・・『… 今日は忙しいから、またねぇ。』

子・・・『ほんとう? 約束だよぉ!』

このような会話を繰り返していた記憶がよみがえる。

今、このような発言をすれば確信犯ではあるが、当時は子供なので罪はない。

この交差点に来て、もう1つ思い出した事がある。

緑区で唯一のハンバーガーショップの“ロッテリア”があった。

子供の頃、この“ロッテリア”でハンバーガーを食べるのが楽しみだった。

“ロッテリア”に併設してスイミングスクールとスーパーもあった。

今ではすべて残っていない。

鳴海駅までの道路沿いには回転寿司の“くるくる寿司”が出来て、何回か来た事がある。

小さいお店だった記憶がある。

そのずっと後に、1990年代には名古屋では有名だった“ヴィヴィアンウエストウッド”のショップ店員が独立して、この通り沿いにセレクトショップを開いていた。

今でこそ、郊外のショップはインターネットで集客できるが、当時はファッション雑誌か口コミでしか集客できない。

セオリー通りで行けば、名古屋の中心地に出店するのが常識である。

1度だけ行ったことあったが、たぶん、店員さんの住居がこの辺りだったのだろう。

それから数十年、すっかり変わってしまった鳴海だが、今も変わらず残っている鳴海もある。

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