■かつてはネオンが灯る鳴海園【その1】

名古屋市緑区にある鳴海(なるみ)。

江戸時代の東海道では、鳴海宿として主要な宿場町でもあった。

かつて緑区内では一番に栄えている街だった。

鉄道では名鉄の鳴海駅と、それに平行して通る現代の東海道と言われる国道1号線。

街が栄えれば、当然に人と働き場が集まる。

昭和時代には鳴海周辺に陶器製造の鳴海製陶(NARUMI)や鉄道車両製造の日本車両など大小の工場がいくつも出来た。

宿場町と工業都市という歴史の流れから、鳴海駅と国道1号線の間には歓楽街も形成されていった。

その一つが遊郭でもある鳴海園である。

規模は小じんまりしていたそうだが、なんと今でもかつての建物が存在しているという。

現在は喫茶店『マイセン』で営業しており、建物の外観を見ると古民家風のデザインである。

その昔、この建物一帯が遊郭だったそうだ。

そう言えば、大高に住んでいた小さい頃、鳴海には自転車でよく来ていた。

その時に『鳴海駅の裏手には行ったらいかん!』と親に言われた事を思い出した。

両親は本当の理由を述べず“人をさらう怖い所”という印象を植え付けられたため、子供心に恐怖を感じ素直に行く事はなかった。

小学生の時も友達のお父さんが“ヤクザ”だったため、この鳴海周辺に出入りしていると聞いた。

その時、“ヤクザ”という概念が理解できず、友達のお父さんは“人さらい”なんだと思って、ちょっと身構えていた。

今となれば、幼い自分の微笑ましい想い出である。

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