■中部圏、路線価上昇

中部圏の2022年度の路線価は、最高地点の路線価となる“最高路線価”は全体の半分となる17地点で、2021年度より増えた。

コロナ前より上回り、2021年に上昇地点ゼロだったが、名古屋市内の繁華街の栄では再開発が進み、地価が上昇し始めた。

標準宅地の評価基準額は前年比プラス0.2%で、前年はマイナス1.3%だった。

愛知県はプラス1.2%、前年はマイナス1.1%で、上昇は愛知県のみでコロナ前の水準を上回る地点は愛知県が中心だった。

上昇率が大きかったのが栄の複合施設“オアシス21”前の名古屋市東区久屋町8丁目でプラス8.7%の1㎡あたり350万円(1157万円/坪)。

公共スペースだった“栄広場”跡地は2026年に完成予定で高さ211mの高層ビル建設が始まり、ヒルトン系の高級ホテルのコンラッドやパルコ系の商業施設が入居する。

栄は再開発計画が多く、建物が完成するまでは上昇傾向が続くと見られる。

中部圏の主な上昇ポイントとしては、名古屋市内の東区久屋町8丁目、JPタワー名古屋北側の西区牛島町、新洲崎ジャンクション近くの中川区西日置1丁目で、愛知県では豊田駅前の豊田市西町1丁目も入った。

下落ポイントは、JR高山駅東側の高山市三之町で、2021年の観光客はコロナ前の2019年の4割程度で、インバウンド(訪日観光客)はゼロだった。

下落率は全国最大の大阪市中央区のミナミに次いで高山市三之町が2番目だった。

三重県はJR津駅前の津市羽所町は最高路線価が19万円と、2021年の19万5000円から下落した。

伊勢神宮の参道周辺の伊勢市宇治今在家町は24万円で前年と変わらず、参拝客の人出は戻りつつあるが、インバウンド(訪日観光客)解禁が本格化しておらず地下動向は停滞している。

中部圏で最高価格だったのは18年連続トップのJR名古屋駅前の名古屋市中村区名駅1丁目で1㎡あたり1248万円(4125万円/坪)と前年比プラス1.8%だった。

名古屋駅前の再開発は落着いており、名古屋鉄道などが計画する名鉄百貨店を中心とした駅ビル一帯開発の遅延もあり、変動率の伸び悩みの要因となっている。

知らんけど。

《中部圏の最高路線価》
▲名古屋市
〔1位〕 〔所在地〕名古屋市中村区名駅1丁目 〔評価額〕1248万円(4125万円/坪)
〔2位〕 〔所在地〕名古屋市中区栄3丁目 〔評価額〕846万円(2796万円/坪)
〔3位〕 〔所在地〕名古屋市東区久屋町8丁目 〔評価額〕350万円(1157万円/坪)
〔4位〕 〔所在地〕名古屋市西区牛島町 〔評価額〕326万円(1077万円/坪)
〔5位〕 〔所在地〕名古屋市熱田区金山1丁目 〔評価額〕194万円(641万円/坪)

▲愛知県(名古屋市以外)
〔1位〕 〔所在地〕豊橋市広小路1丁目 〔評価額〕43万円(142万円/坪)
〔2位〕 〔所在地〕豊田市西町1丁目 〔評価額〕32万円(105万円/坪)
〔3位〕 〔所在地〕一宮市栄3丁目 〔評価額〕24.5万円(80万円/坪)
〔4位〕 〔所在地〕刈谷市桜町1丁目 〔評価額〕22.5万円(74万円/坪)
〔5位〕 〔所在地〕春日井市松新町1丁目 〔評価額〕22万円(72万円/坪)

▲岐阜県
〔1位〕 〔所在地〕岐阜市吉野町5丁目 〔評価額〕47万円(155万円/坪)
〔2位〕 〔所在地〕高山市上三之町 〔評価額〕22万円(72万円/坪)
〔3位〕 〔所在地〕岐阜市加納清野町 〔評価額〕18.5万円(61万円/坪)
〔4位〕 〔所在地〕大垣市高屋町1丁目 〔評価額〕11.5万円(38万円/坪)
〔5位〕 〔所在地〕多治見市本町2丁目 〔評価額〕11万円(36万円/坪)

▲三重県
〔1位〕 〔所在地〕四日市市安島1丁目 〔評価額〕32万円(105万円/坪)
〔2位〕 〔所在地〕伊勢市宇治今在家町 〔評価額〕24万円(79万円/坪)
〔3位〕 〔所在地〕津市羽所町 〔評価額〕19万円(62万円/坪)
〔4位〕 〔所在地〕桑名市寿町2丁目 〔評価額〕18.5万円(61万円/坪)
〔5位〕 〔所在地〕鈴鹿市白子駅前 〔評価額〕10万円(33万円/坪)

【俺の経済新聞 2022年7月2日】

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