■問題ありの機械式立体駐車場【その1】

基本的に分譲マンションに附帯している居住者専用の駐車場。

限られた敷地に建てられるマンションの建物は上へ上へと伸びる高層建築物なら、当然に限られた敷地に配置される駐車場も上へと立体にしています。

広大な敷地に建てられているマンション以外は、一般的に機械式立体駐車場かタワーパーキングが設けられています。

週末にドライブが家族の楽しみだった時代には、機械式立体駐車場が問題視される事はありませんでした。

ただ、単身世帯や夫婦2人のみ、娯楽の多様化により、マイカーを所有する人が鉄道網が発達する都心部から減少していきました。

ここに来てお金の使い方がスマートフォンなどモバイル端末や、IT(情報技術)進化やネット環境整備によりカーシェアリングサービスの登場で、若者を中心にマイカー所有がさらに減少しています。

その流れは分譲マンションにも大きく影響しています。

附帯する機械式立体駐車場はメンテナンスや長期の修繕工事が必要となり、補修費用が掛かってきます。

基本的には駐車場利用者が支払う月額賃料から補修費用を賄いますが、マイカー所有者が減っているマンションでは空き駐車場が増加し、駐車場代の収入が計画通りに集まりません。

空き駐車場が多い分譲マンションの会計では、駐車場収支はほとんどが赤字でしょう。

その赤字補填は管理費から賄われています。

駐車場を利用していない区分所有者からは、『管理費から支払われるのはおかしい。 駐車場賃料収入だけで補修費用を賄うべきだ。』と言う意見もあります。

ただ、機械式立体駐車場はマンションの新築当時から設置してある附帯設備であり、区分所有者や居住者が使用するしない関係なく管理するための費用を支払わなければなりません。

例えば、1階住戸の居住者はエレベーターを使用しませんが、そのエレベーター補修費用は管理費から支出されています。

その理屈と同じになります。

そんないろいろ問題がある機械式立体駐車場の最大の難題が、25年程度で更新工事をしなければなりません。

※画像はイメージであり本文とは関係ありません。

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