■ベランダの避難ハッチ【その2】
操作方法は避難ハッチにも説明は書いてあるため、それを読みながらその通りに操作すればハシゴが下に降ります。
おおざっぱに言うと、避難ハッチのカバーを開いて、操作中にカバーが閉じないように留め具で固定します。
下部のカバーの留め具も外して開きます。
そしてハシゴのフックを外すと、蛇腹のハシゴが下に延びて下階のベランダまで到達します。
これ、各階の居住者が操作しなければ、まったく意味を持ちません。
10階の住戸は操作してハシゴを9階まで降ろしているのに、9階の住戸は操作していなければ、そこから8階には避難できません。
実際の火災時には避難してきた居住者が、悠長に1フロアずつ避難ハッチを操作している時間も余裕もありません。
必ず各住戸の居住者が避難ハッチを操作できるように覚えておく必要があります。
この避難ハッチで気を付けなればならないのが、洗濯物干し竿などベランダの放置物です。
避難ハッチの真下に放置物があると、ハシゴを下した時に引っ掛かったり、ハシゴが不安定になり人が下りれなくなる事があります。
またベランダとベランダの境目にあるパーテーション(戸境板)の前にも物を放置する住戸がありますが、これも禁止です。
避難ハッチは各住戸に設置してないため、自分の住戸にあれば隣接住戸にはありません。
火災時には隣接住戸の居住者は、そのパーテーション(戸境板)を破って避難ハッチまで来て避難します。
消防点検時にも、必ず指摘される項目です。
分譲マンションでは、自分専用に使用しているベランダは専有部分ではなく、専用使用権のある共用部分とされています。
ですから共用部分には私物の放置は禁止されています。
物置を設置している住戸もありますが、あれはもっての他です。
今すぐにでも撤去してください。
※画像はイメージであり本文とは関係ありません。
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