■目指せ!建築士【建築計画】建築史
日本建築史の概要に関する事項。
【ZE-132】
●解説
▼日本の建築物
▽日本の近代建築と現代建築
(1)明治時代
・明治以前は建築と言う言葉はなく、造家(ぞうか)と言われていた。
・1887年にイギリス人のジョサイア・コンドルが来日し、建築教育、建築設計に大きな貢献をした。
・鹿鳴館、ニコライ堂、三井クラブなど、多数の西洋様式建築物を手掛けた。
・ジョサイア・コンドルの影響を受けた辰野金吾(たつのきんご)は、日本銀行本店、東京駅を設計した。
・片山東熊(かたやまとおくま)が赤坂離宮を設計し、西洋様式建築物が日本に隆盛し定着していく。
(2)大正時代
・ドイツのゼツェッシオン(分離の意味)派の影響を受け、過去の様式建築からの決別を標榜して、堀口捨己(ほりぐちすてみ)、山田守、石本喜久治などにより分離派が結成される。
・山田守は東京中央電信局や京都タワーを設計し、石本喜久治は朝日新聞東京本社や白木屋本店などを設計した。
・堀口捨己は八勝館御幸の間や常滑市陶芸研究所などを設計し、和風建築の数寄屋造を特徴とした。
(3)昭和時代
〔国際建築様式の興隆〕
・ル・コルビュジエの影響でシンプルなデザインとなる。
・山口文象は1933年に日本歯科大学、吉田鉄郎は1934年に東京中央郵便局、山田守は1937年に東京逓信病院など、合理主義に基づく機能美を基調とする国際建築様式の建築物を設計した。
〔民族主義的様式建築〕
・四角い箱の建物の上に神社みたいな様式の装飾を乗せる和洋折衷の建築物が流行。
・大江新太郎は1921年に明治神宮宝物殿、岡田信一郎は1924年に歌舞伎座、渡辺仁は1937年に東京帝室博物館など、定冠様式の伝統的和風建築を基調とした建築様式が台頭した。
〔戦後の代表的な建築物〕
◆坂倉準三
・鎌倉近代美術(1951年)
◆丹下健三
・広島平和記念資料館(1955年)
・東京都庁舎(1957年)
・国立代々木屋内総合競技場(1964年)
◆前川國男
・東京文化会館(1961年)
◆今井兼次
・長崎26聖人記念館・聖堂(1962年)
◆池辺陽
・立体最小限住宅(1950年~)
◆菊竹清訓
・スカイハウス(1958年):増殖可能な建築物(メタポリズム)
・江戸博物館(1993年)
◆安藤忠雄
・住吉の長屋(1976年)
・光の教会(1989年)
・こども本の森・中之島(2020年)
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