■目指せ!建築士【建築計画】照明設備

照明設備に関する事項。

【ZE-461】

●解説
▼照明設備
▽照明方式
〔直接照明〕
・下向き光束は100%近く、照明効率は良い。
・室内の明暗差は大きく、照度は不均一。
・設備費は安い。

〔間接照明〕
・直接照明と比べ、かなり照明効率は悪い。
・直接照明と比べ、室内の立体感が乏しくなる傾向がある。
・明暗差は小さく、照度は均一。
・設備費は高い。

〔局部照明〕
・スタンドなど部分的に照明する方法。

〔全般照明〕
・器具の配置で全体を明るくする方法。
・照度設計では、天井、壁、床などの反射率を考慮する。

〔局部照明と全般照明を併用する場合〕
・全般照明の照度は、局部照明による照度より低くするが、局部照明の1/10以上の照度とする。

〔建築化照明〕
・天井、壁内部に器具を目立たせないように埋込んで、室全体を照明する方法。
・室内の照度分布が均等である。
・光り天井、ルーバー天井などがある。

▽電灯の種類
〔白熱電球〕
・蛍光灯より輝度は高いが、寿命が短い。
・演色性は良く、暖かみがある。
・照明用光源として古くからあり、種類は多い。
・54W/1000時間。
・黄色。

〔蛍光灯〕
・蛍光ランプとも言う。
・効率は白熱電球の2倍~3倍である。
・白熱電球より寿命は長いが、演色性は白熱電球より悪い。
・10W~20W/6000時間~12000時間。
・白色。

〔水銀灯〕
・効率は大きく、工場などに用いられる。
・演色性は悪い。
・点灯後、最大光度になるまで7分程度の時間が必要で、始動時間が長い。

〔ナトリウムランプ〕
・放電灯の1つで、ナトリウムにより黄色の光を発する。
・黄色は光は霧の透過率が良いので、道路、トンネル照明に用いられる。

〔LED〕
・効率、寿命とも白熱電球の8倍ある。
・省エネルギー性が高く、現行の照明から置換わっている。
・価格は高め。
・7W/40000時間。

▼照明設備の概要
▽直接照明、間接照明
・照明は、器具の構造や形により光の分散が異なり、照明効率や陰影の出来方により室の雰囲気が変化する。
・そのため器具による配光の割合により、直接照明、間接照明、半直接照明、半間接照明、全般拡散照明に分かれる。

〔直接照明〕
・照明効率重視で、陰影が濃い。

〔間接照明〕
・陰影が淡くなり、雰囲気が柔らかくなる。

▽全般照明、局部照明
・配光の割合による照明方式の区分方法とは別に、全般照明と局部照明とに分けて照明方法を考慮する。

〔全般照明〕
・室の高い位置に器具を付け、室全体を照明する。
・局部照明との組合せると、室の雰囲気を良くし、照明効率も良くできる。

〔局部照明〕
・作業面上などの部分の狭い範囲のみ照明する。

▼照明器具、光源
▽照明器具
・照明器具は様々な種類がある。

〔ダウンライト〕
・直接照明。

〔シーリングライト〕
・半直接照明の全般照明。

〔コードペンダント、ブラケット〕
・シェードや傘の種類により間接照明から直接照明まである。

▽光源
①:白熱灯と蛍光灯
〔白熱灯の特徴〕
・演色性が最も太陽光に近く優れている。
・色の見え方を演色性と言い、太陽光による見え方に近いほど良いとされる。
・寿命、効率ともに最も悪い。
・電圧を変える事で明るさを変えられる。

〔蛍光灯の特徴〕
・演色性が白熱灯より劣る。
・寿命は白熱灯の5倍~10倍、効率は3倍~5倍の高い。
・白熱灯より眩しさは少ない。

②:水銀灯
・水銀蒸気を管内に封入したもの。
・寿命は光源の中で最も長い部類。
・演色性が良くない。
・効率は白熱灯と比べて良い。
・始動時間は一般的に7分程度必要。
・公園、道路、球場などに用いられる。

③:ナトリウムランプ
・橙黄色の単色光源。
・霧や煙の中での透過性が良い。
・効率は光源の中で最も高い。
・寿命は最も長い部類に入る。
・道路、トンネルで用いられる。

▼照明設計
▽所要照度
・照明場所の使用目的により、必要な照度基準が決められている。

・製図室:750lx~1500lx
・一般事務室および学校の教室:300lx~750lx

▽照度計算
・点光源による照度は、点光源よりの距離の2乗に反比例する。

▼照明設計の概要
▽所要照度の概要
・各作業に必要な照度は、部屋や室の使用や概要により決まる。
・各作業の部位ごとに局部照明で、所要照度を得てもよい。
・室の種別による各室の照度は、各作業の局部照明の他に必要な室全体の照度。
・各作業部位で所要照度を得ていれば、全般照明による室全体の照度は、各作業の所要照度の1/10程度まで低くできる。

▼照明設備の用語
〔コードペンダント〕
・天井より吊り下げた照明器具。

〔ダウンライト〕
・下向の配光にした天井取付照明器具。

〔演色性〕
・照明した物体がどの程度、自然に見えるかの程度。

〔保守率〕
・新設時と、その後の照明効率の減少割合。

〔室指数〕
・照明率を求めるために用いられ、室の形を表す数値。

〔効率〕
・光源の消費電力が全光束に変わる割合。

〔照度〕
・物体のある面が受ける光の強さ。

〔光源〕(こうげん)
・自ら光を発する発光体。

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