■目指せ!建築士【建築計画】空調・冷暖房設備
冷房設備に関する事項。
【NI-521】
●解説
▼冷房設備
▽冷房
・冷房設備には、熱源機器として冷凍機が必要。
・冷凍機の原理は、液体が気化や蒸発する時に、周囲から熱を奪う作用を利用したもの。
・この作用は周囲にもよく見られ、人体の汗は蒸発する事で体温を下げる機能がある。
・冷凍機に近いものでは、液化ガスが充填されたスプレーがある。
①:蒸発器〔液体⇒気体〕
・液化ガスが入ったスプレーのノズル(弁)を押すとガス(気体)が噴出するが、この時、周囲が急激に冷やされる。
・ノズル(弁)から先に放熱器をつなげば、これが蒸発器であり冷熱源となる。
②:圧縮機
・液化ガスを蒸発させ続けると、スプレーの中は空になり、これを元に液化ガスに戻すために圧縮機でガス(気体)を圧縮する。
③:凝縮器〔気体⇒液体〕
・圧縮されたガスは、高温になるため外気などに熱を放出して温度を下げ、安定した液化ガスに戻る。
・高圧ガスの温度を下げ、液体に戻す部分を凝縮器(ぎょうしゅくき)と言う。
④:機能の循環
・①~③を繰返す事で継続的に冷やす事ができる。
・この循環を冷凍サイクルと言う。
▽ルームエアコンの構成
・セパレート型ルームエアコンの室外機と室内機には様々な機器が装備されている。
〔室外機〕
・放熱器(凝縮器)
・圧縮機
・ファン(凝縮器用)
・弁
・制御器
〔室内機〕
・放熱器(蒸発器)
・ファン
・エアフィルター
・制御器
▽ヒートポンプ
・セパレート型ルームエアコンでの暖房、一般の住宅に最も普及しているのがヒートポンプ方式である。
・ヒートポンプは、冷凍サイクルの流れを逆向にし、室内機の放熱器と室外機の放熱器の働きを反対にして使う事で暖房にする。
〔放熱器〕
・放熱器は、同じ構造のプレートファンコイルなので、蒸発器、凝縮器のどちらも使える。
《ヒートポンプの特徴》
・電熱ヒーターより効率が良い。
・消費電力は1/2~1/5程度。
・室外機の周囲温度が低くなると効率は悪くなる。
・家庭用では寒冷地には適さない。
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