■目指せ!建築士【建築計画】空調・冷暖房設備

排気設備に関する事項。

【NI-511】

●解説
▼排気設備
▽機械換気の目的
・機械換気設備は、自然換気では必要換気量が得られない場合に用いる。
・自然換気は、常に一定の換気量とはならないため、燃焼機器を使う室では一般的に機械換気設備を設ける。

《機械換気の必要条件》
①:排臭、排湿
・便所、厨房、浴室など臭気、湿気の多い室の排気。

②:燃焼ガスの排出
・厨房、駐車場などの燃焼廃気の排出。

③:排熱
・変電器室、発電機室、機械室など熱を発生する室の熱の排出。

④:燃焼用酸素補給
・厨房、ボイラー室などへの燃焼用空気の補給。

⑤:防災用
・火災時の排煙で、災害発生時のみに使用。

⑥:特殊ガス排気
・実験室、工場などで発生する有毒ガスなどの特殊ガスの排出。

⑦:クリーンルームなど高度な清浄度の要求
・病院の手術室や電子部品の生産などで、浮遊粉塵などを除去する。

▽機械換気の方式
①:第1種換気方式
・給気および排気共にファンを用いる。
・換気量を自由に調整できる。
・室内圧は正圧、負圧いずれも任意で調整できるので、安定した換気を行える。
・映画館、集会場などの大空間に用いられる。

②:第2種換気方式
・給気のみにファンを用いる。
・空気が押込まれるため、室内が正圧になり、室外の空気が入込まない。
・清浄を維持する必要のある室に適する。
・手術室や半導体工場のクリーンルーム、大量の酸素を必要とするボイラー室などに用いられる。

③:第3種換気方式
・排気のみにファンを用いる。
・室内は負圧になり、汚染空気が広がらない。
・台所、便所、浴室などに用いられる。
・住宅の一般的な換気方式。

▽全般換気、局所換気
・居室や倉庫、機械室などで、室全体を換気する場合、全般(ぜんぱん)換気が行われる。
・調理室などのなどのように局部的に熱や臭気が発生する所では、局部的に換気する局所(きょくしょ)換気、もしくは発生源を密閉する設備を設ける。
・台所ガス台用レンジフードは、局所換気設備の一種である。
・研究所や実験室など有毒ガスを発生する場所での局所換気設備にドラフトチャンバーがある。

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