■目指せ!建築士【建築計画】住宅地計画
都市計画に関する事項。
【NI-432】
●解説
▼都市計画
▽都市問題
・都市が発展していく過程で、都市計画が間に合わず、無秩序に郊外へと市街地が広がる現象をスプロール現象と言う。
・スプロール現象により拡大した市街地は、区画整理や道路整備が不十分なため、経年するごとに都市の一部が機能しなくなり、劣悪な居住環境となりやすい。
・機能しない街区をスラム化というが、その前に改善対策を施す必要がある。
①:地区再開発
・都市としての機能が時代に適合しなくなり、地域やスラム化した地区を取壊し、新しい目的の施設や都市整備を充実させる。
・公園や緑地、道路を拡充し、都市機能を大幅に増進させる。
②:住宅の高層化
・住宅地には問題を改善する方法の1つに住宅の高層化がある。
〔住宅高層化の利点〕
・土地の利用度が上がり、緑地の確保、土地問題の緩和、通勤距離の短縮する効果がある。
・地域の不燃化。
・電気、ガス、水道、公共下水道など都市整備の拡充や効率的な使用の効果がある。
〔住宅高層化の欠点〕
・高層化するほど、建物の躯体や設備が高度になり、1住戸あたりの建設費が高くなる。
・地震や火災時の災害にエレベーターや電気設備等が使用できず居住者が孤立する。
・建物の維持保全の費用が高額。
・区分所有建物は管理組合が機能せず管理不全の分譲マンションが増加する。
▽都市に関する理論と用語
①:ラドバーンシステム
・アメリカのラドバーン地区の計画で開発された歩行者と車を完全分離させた方式。
・ラドバーンシステムの方式は、住区内の通過交通を排除し、車はクルドサック(袋小路)により住戸まで達する。
・歩行者は住戸の反対側から出入し、歩行者専用通路を利用する。
②:ペデストリアンデッキ
・交通処理等の目的から、車道と立体的に処理された歩行者のための通路。
・公共歩廊ともいう。
・ペデストリアンデッキに沿って都市施設が配置される。
③:ミクストデベロップメント
・地域計画において、住宅を高層化する事は、単調で画一的な景観になりやすい。
・都市の単一化を避けるため、低層住宅から高層住宅まで様々な形態の住宅棟を混合配置する事で、変化ある高密度住宅地の景観にする事ができる。
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