■目指せ!建築士【建築計画】建築生産・避難計画
建築生産に関する事項。
【ZE-381】
●解説
▼建築生産
▽モデュール
・比較的よく用いる建築各部の基準寸法を決める事で、部品数を少なくし、建築の工業化を促進する事ができる。
・モデュールは定められた基準寸法のこと。
〔黄金比〕
・線分ABを点Cで分割し、AC:BC=AB:ACとしたとき、ACとBCの比を黄金比という。
・古くからヨーロッパでの造形の形態を決める基準とされ、美的建築を造るのに便利とされる比例的基準寸法。
黄金比=1:1.618
〔JISの建築モデュール〕
・工業標準数を基にして、建築の設計や組立、施工の基本となる寸法。
▽モデュラーコーディネーション
・建築各部分の寸法を調整して、モデュール通りにすること。
・建築生産全般に寸法上の規制と基準を決める事は、量産性を高めたり、現場の仕事を簡素化して部品化を進める事が重要となる。
▽プレファブリケーション
・プレファブリケーションは『前もって生産する。』の意味で、工場で部材の加工、製作を行い、現場で所定の場所に取付る事である。
・生産性の向上、質の均一性、精度の向上などを目的とした建築生産における技術革新の手段。
・量産と混同されるが、1品生産のものでもプレファブリケーションであり得る事もあり、必ず量産されるとは限らない。
《特徴》
・現場工程の短縮。
・建物の性能、精度が向上。
・機械設備の使用コストの低減が図れる。
・作業が合理化され、現場で熟練を必要とする技能工が不要になる。
〔プレカットシステム〕
・木材部品の長さをコンピュータデータにより、前もって工場で切り揃える方式。
・現場では継手、仕口の加工やカンナ掛けの仕上まで行う事ができる。
▽プレファブ工法の構造方式
〔軸組工法〕
・柱、梁をプレファブ化して、壁パネル、床パネルを差込むもの。
・他の工法に比べ、大きいスパンが可能。
・鉄骨系住宅などに使われる。
〔枠組壁工法〕(ツーバイフォー工法)
・2インチ×4インチの断面枠材を使用したツーバイフォー工法。
・断面が2インチ×4インチ以外の部材も使用される。
・一種の壁構造であり、壁の配置と壁量の確保に留意する。
2インチ×4インチ=38mm×89mm
〔パネル工法〕
・壁、床スラブを構造体としてプレファブ化した壁式構造。
・プレキャスト鉄筋コンクリート板の共同住宅などがある。
〔スペースユニット工法〕
・ボックス型のプレファブで、ユニットハウスなどがある。
・運搬方法に制約がある。
▽在来木造建築工法
〔在来軸組工法〕
・柱、梁を主要構造として、筋交いなどで水平力に対し補強している。
・継手、仕口はツーバイフォー工法と比較して多様である。
【用語】
・PC板・・・コンクリート板。
・ALC板・・・気泡コンクリート板で、PC板より軽い。
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