■目指せ!建築士【建築計画】各部計画
窓と扉に関する事項。
【ZE-372】
●解説
▼窓
▽窓の種類と特徴
〔引違窓〕
・引違方式により開閉する窓。
・隙間風が入りやすい。
〔上下窓〕
・窓枠に沿って上下に開閉する窓。
・換気しやすい。
〔外開窓〕
・外側に開く方式の窓。
・前面開放できる。
・風にあおられやすい。
〔回転窓〕
・枠の中央を回転軸として回転する窓。
・雨仕舞のため、上部を内側に、下部を外側に開く。
・高い場所の開閉に便利。
・住宅には不向き。
〔滑出窓〕
・回転と水平移動が複合された動きをする窓。
・故障しやすい。
〔はめ殺し窓〕
・枠にガラスを入れ固定し、開閉できない窓。
・ブラインドなどを設置して採光用とする。
・FIX(フィックス)とも言われる。
▼扉
▽開き勝手
〔内開〕
・廊下に面している事務所の扉は、安全上、内開が一般。
・公共用の便所の扉は、使用していない時には開放しておくため内開となる。
〔外開〕
・雨仕舞上、外開扉は内開扉より問題ない。
・多勢が出入する建物は、避難上、外開が基本。
・機械室などは機械の搬入や搬出で外開の方がしやすい。
・病院の患者用便所の扉は緊急時を考慮して外開とする。
▽扉の種類と特徴
〔開戸〕
・扉の端部を回転軸として開閉する戸。
・多人数の出入に使用される。
・気密性は高い。
・蝶番などは傷みやすい。
〔引戸〕
・水平方向に動かし開閉する戸。
・開閉スペースが最小にできる。
・気密性は低い。
・片引戸と両引戸がある。
〔自由戸〕
・内外どちらにも開けられる戸。
・自在戸とも言われる。
・出入の激しい箇所に用いる。
・気密性は低い。
〔回転戸〕
・十字形に組合せた4枚の扉が中心軸の周りを回転して開閉する方式の戸。
・開閉時、風が入らないため気密性は高い。
・非常時の避難には問題がある。
・出入の激しいホテルのエントランスや大規模オフィスビルなどに用いられる。
〔アコーデオンドア〕
・アコーデオンのように伸縮して開閉するカーテン状の戸。
・簡単な間仕切として用いる。
・遮音性、気密性はない。
▼開口部
▽窓、扉
①:種類
〔上下窓〕
・温度差による換気に有利である。
〔回転窓〕
・横軸はフックの付いた棒で開閉できるため、高窓に使用される。
〔引違窓、扉〕
・気密性に難点がある。
・一般的な住宅の窓。
・バリアフリーの住戸等に採用される。
〔開窓、扉〕
・気密性を高くできる。
・一般的な住宅の扉。
〔回転扉〕
・軸を中心に4枚以上の戸が付いて回転する。
・開閉に伴う空気の流出入が最も少ない。
・建物内の気密性を保てる。
・多人数の出入ができないため避難上の難点がある。
〔自由扉〕
・外側と内側の両方に開く事ができる。
・戸当たりがないので気密性はない。
〔アコーデオンドア、折戸〕
・開放スペースや引戸を引込むスペースがない場合に使用する。
・防音性や気密性はない。
②:扉の開勝手
・開勝手とは、使用箇所により内開か外開のどちらが都合が良いかで採用する。
◇内開戸・・・一般事務室、寝室、病室、便所。
◇外開戸・・・劇場、映画館、住宅の玄関、倉庫、高齢者や患者用の便所。
〔通路に面する扉〕
・通行の邪魔にならないように、室内側に開く内開とする。
〔火災時など避難目的〕
・避難方向に開くように、通路に面する場合でも外開とする。
〔外部に面する扉〕
・スペースや雨仕舞の点から外開とする。
〔防犯措置〕
・内開が有利である。
・内開はドア本体から扉枠への貫く本締キーのデッドボルトや、蝶番(ヒンジ)を外側から壊す事ができない。
【用語】
・雨仕舞(あまじまい)・・・開口部に雨水など侵入防止する処置。
・蝶番(ちょうつがい)・・・開戸の建具を支え開閉させる部品、丁番(ちょうばん)やヒンジとも言われる。
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