■目指せ!建築士【建築計画】商業施設

ホテル、店舗の計画に関する事項。

【ZE-361】

●解説
▼店舗
▽敷地を選ぶ条件
・消費者に利便性のよい場所。
・人々の往来の多い通りに面した場所で、特に角地は有利。
・日照は無くても差し支えない。

▽平面計画
〔動線〕
・交差を避ける ⇒ 客の動線、店員の動線、商品の動線。
・計画的にする ⇒ 客中心、能率中心、商品中心。

〔間取り計画〕
・店舗内の客の動線は、多くの商品を見せるために適用に長くする。
・客の出入口と商品の出入口はできるだけ別にし、搬入専用口が望ましい。

〔支払カウンター〕
・レジスタの位置は、商品の種類や販売方法により異なる。
・スーパーマーケットなど、すぐに買える品物を扱う店舗では出入口近くに配置する。
・衣類品や宝飾品など高価な品物を扱う店舗は、店奥に設ける事が多い。

〔フロア構成〕
・床面は、家電や家具など大型商品を扱う店舗やスーパーのように、大量の商品を配置したり購入する店舗では段差を無くす。

▽店頭計画
・店構えの店頭は、客の主な出入口で店頭計画が客の数を左右する事も考えられる。
・親しみやすく、入りやすいファサードとする。
・客が自然に店内に導き入れるように、ショーウィンドゥなどを配置する。
・入込型の店頭とすると、人通りの多い所で有利である。

〔ショーウィンドゥの効果〕
・ショーウィンドゥのガラス面に通行人や明るい空などが映って、内部の商品を見にくくするのを避ける配慮が必要となる。

①:ショーウィンドゥを見やすくする工夫
・ガラス面での反射を無くす。
・内部を明るくする。
・ガラスを傾ける。
・庇を設ける。

②:ショーウィンドゥの大きさ
・ショーウィンドゥは、宝飾品など内部の商品が小さければ奥行が浅くなり、自動車や家具など大きければ奥行が深くなると共に位置が低くなる。

▼ホテル・店舗の計画
▽ホテル
〔シティホテル〕
・都心に位置し、大規模な建物では、宿泊部門の他に、宴会などのパブリック部門の収益が全体の50%以上を占めているものが多い。

〔ビジネスホテル〕
・パブリック部門の比率を縮小し、宿泊部門の割合を多くした実用タイプのホテル。

〔リゾートホテル〕
・観光地、保養地に立地し、客室はやや広く、娯楽室なども充実させ、ゆっくりくつろげるようにしたタイプのホテル。

〔客室や施設〕
・客室の部屋の大きさは、シングルルームで15㎡~22㎡、ツインルームおよびダブルルームは22㎡~32㎡が標準となる。
・客室部分の延べ床面積に対する割合は、ビジネスホテルが最も大きい。
・宴会場の面積は、大宴会で1.3㎡/人、中小宴会で1.5㎡/人~2.5㎡/人が標準となる。
・食堂の面積は、0.6㎡/席~1.0㎡/席で、厨房面積は食堂面積の40%程度が標準となる。

▽店舗
〔ショーウィンドゥの計画〕
・親しみやすいファサードとし、視覚上、商品の魅力を高め、店内に自然に導き入れられるようなショーウィンドゥの配置とする。
・ショーウィンドゥの全面を暗くし、商品のディスプレイを見やすくしたり、ショーウィンドゥのガラス面への日光の反射を防ぐなどの配慮をする。

〔売場の計画〕
・客の動線と商品の搬入、管理動線とは交差しないようにする。
・店内の動線は明確で、床には段差やスロープがないようにする。
・店内の管理、監視がしやすく、商品の出入が容易である事。

【用語】
・ファサード・・・建築物の正面を言い、主な出入口のある立面全体を指す。

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