■目指せ!建築士【建築計画】公共施設
美術館、劇場の計画に関する事項。
【ZE-332】
●解説
▼美術館、劇場の計画
▽美術館の計画
〔基本計画〕
・展示部分の床面積は、一般的に建物の床面積の50%程度を占める。
・他の施設として、収蔵庫、館長室、学芸員室などを設ける。
・将来の増築、拡張計画にも対応できる計画とする。
〔展示室の採光、照明〕
・展示物を観るのに光源が眼に入って眩しくなく均等であること。
・光の色が自然光に近く、変動がない事が要求される。
・太陽の直射光は展示品に損傷を与えるため好ましくない。
・館内は人工照明が一般的。
・一部では調光装置を通じて自然光を取入れる場合もある。
・日本画などは、光による退色現象を避けるため、照度を特に抑える必要がある。
▽劇場の計画
〔基本計画〕
・客席床面積は0.5㎡~0.7㎡/席が標準。
・舞台からの視距離の限度は、細かな身振りや表情が鑑賞できる範囲で15m、歌舞伎や新劇などは20mが一般的な範囲。
・オペラ、ミュージカルなどで一般的な身振りが観える範囲の限度は35mである。
・客席から舞台への視角度は、演劇では120℃の範囲内、映画は60℃の範囲が標準。
▽舞台の構成
〔プロセニアムアーチ〕
・舞台と客席を仕切る舞台前面に設けられた額縁状の壁。
〔上手、下手〕
・客席から観て舞台の右手の部分が上手(かみて)、左手の部分が下手(しもて)になる。
〔フライズ(フライロフト)〕
・舞台上部に背景や照明器具などの道具類が吊るされて収納されている空間。
・プロセニアムアーチの2倍~3倍の高さを有する。
〔奈落〕
・舞台床下の部分。
・舞台転換のためのセリなどの機械設備がある。
〔オーケストラピット〕
・オペラなどのオーケストラ演奏のために舞台と客席の間に設けられた床の下がった空間。
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