■目指せ!建築士【建築計画】気候

室内気候に関する事項。

【ZE-212】

●解説
▼室内気候
▽温熱要素
・人間の感じる暖かさ、寒さの程度は、温度の他に、湿度、風速および、壁面、天井面、床面からの熱輻射(熱放射)の4要素により影響を受ける。
・これら4要素を温熱要素という。

▽有効温度
・温熱要素のうち、温度、湿度、風速の3要素の組合による尺度で、人間の感じる温かさ、涼しさの程度を表したものを有効温度という。
・ヤグローの提案により、有効温度はET(Effective Temperature)という。
・有効温度は、ある温度、湿度、風速の室内状態と同じ体感温度となる湿度100%、風速0m/sの時の温度で表す。
・人間が快適に感じる範囲は、湿度40%~60%で、夏季はET19℃~24℃、冬季はET17℃~22℃に相当する状態とされる。

《2室の有効温度》
A室:体感温度となる湿度100%、風速0m/s、有効温度(ET)20℃。
B室:A室と同等で湿度20℃。

▽修正有効温度
・有効温度は、輻射の影響を考慮していないが、輻射の影響が強い室内では輻射熱も測定し補正するため、乾球温度計の代わりにグローブ温度計を使用する。

〔グローブ温度計〕
・輻射熱を測定しやすいように感熱部分を大きな黒球とした温度計。

〔乾球温度計〕
・空気の温度を示す一般的な温度計。

〔湿球温度計〕
・感熱部分を湿気を滞びた綿状のもので覆い、気化熱により、湿度の影響も測定できるようにした温度計。

〔新有効温度〕
・体感を着衣、作業状態をも考慮して、無風状態で軽装でイスに座った場合を標準として表す。

〔不快指数〕
・不快指数70で一部が不快と感じ、80では全員が不快と感じる。
・下記の式で指数を表し、アメリカで冷房時の参考として考案され。

不快指数=0.72{乾球温度(℃)+湿球温度(℃)}+40.6

▼温熱環境
・日本の気候の特徴は、本州以南において夏に高温多湿で不快な日が多い。
・北海道は、多少気温が低い事と湿度も低いため、夏でも快適な日が多い。
・夏でも温度がある程度高くても、湿度が低ければ、不快には感じない。
・人体の温度感覚の体感温度には、要素の関係が深く4要素がある。
①:温度 ②:湿度 ③:気流(風速) ④:輻射(放射)

▽輻射(ふくしゃ)
・太陽の日射が放射であり電磁波であるが、周りの壁や天井からもわずかな放射がある。
・夏季に冷房により25℃程度まで冷やしても、日射により熱せられたコンクリートの外壁や天井に囲まれた部屋では暑く感じる事が多い。
・輻射自体で体感温度に与える影響は大きい。

▽湿度
・湿度は、高いほど体感温度が高くなり、低いほど体感温度は低くなる。
・人体表面から汗の蒸発に湿度が影響する。
・湿度が低ければ汗の蒸発が早くなり、体から熱を早く奪い体温を下げ、高ければ体温を下げる事を遅らせる。
・湿度は、この原理を利用した乾湿計により測定する。
・湿度が低いほど、湿ったガーゼの水分の蒸発が促進され、湿球温度計の温度が下がり、乾球温度との差が開く。
・温度差から表により温度を判定する。

▽気流
・気流は、湿度と同じく汗の蒸発を促す作用により、体感温度を下げる働きがある。
・気流が早いほど体感温度は低くなる。

▽快適範囲
・輻射の影響を除いて快適範囲は、夏季と冬季である程度決まる。
・温度と気流は、夏冬とも変わらず50%前後、および0.3m/s以下で、温度だけが異なる。
・夏と冬で人体の新陳代謝量が変わるため。

【用語】
・熱輻射(ねつふくしゃ)・・・波動による空間熱伝達で、熱放射(ねつほうしゃ)ともいう。
・新陳代謝量・・・多ければ皮膚の表面温度が高くなり、安静時より重作業をしている時などや、代謝量の少ない人より多い人の方が、低めの温度を快適に感じ、なお、安静時には潜熱より顕熱を多く発生し、重作業時には顕熱より潜熱を多く発生する。
・潜熱(せんねつ)・・・湿度の変化を伴う熱で、発汗、呼吸による水蒸気の蒸発による放熱など。
・顕熱(けんねつ)・・・温度の変化に伴う熱で、対流や放射による放熱など。

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