■目指せ!建築士【建築構造】セメント・骨材・コンクリート

固まったコンクリートの性質に関する事項。

【ZE-423-4】

●解説
▼固まったコンクリートの性質
・乾燥収縮と中性化は、コンクリートの耐久性に係る性質である。

①:乾燥収縮
・単位水量が少ない、単位セメント量が少ない、セメントの粉末度が低いほど、乾燥収縮が減少する。
・乾燥収縮はヒビ割れを生じさせる。

・単位水量:単位水量を少なくすると、乾燥収縮は減少する。
・単位セメント量:単位セメント量を少なくすると、乾燥収縮は減少する。
・セメントの性質:粉末度が高いと、乾燥収縮が増大する。
・養生方法:水中養生の方が、空気中養生よりも収縮量が少ない。

②:中性化
・コンクリートはアルカリ性であるため、鉄筋の防錆保護の役割を果たしている。
・空気中の炭酸ガスによりアルカリ性は次第に失われて中性化する。
・中性化すると、鉄筋腐食する。

◆中性化速度は遅い
・水セメント比の小さなコンクリート。
・AE剤、AE剤減水剤を用いたコンクリート。
・早強ポルトランドセメント。

◆中性化速度は早い
・高炉セメント。
・フライアッシュセメント。

・屋外より屋内の方が中性化率は大きい。
・仕上が有るよりも、無い方が中性化率が大きい。
・仕上材の種類により中性化率は異なる。

③:ヤング係数
・ヤング係数とは、物体に力を加えたとき、物体が変形する割合を数値で表したもの。
・数値が大きいほど物体が変形しにくい。
・強度の大きいコンクリートは、強度の小さいコンクリートよりヤング係数は大きくなる。

④:線膨張係数
・線膨張係数は常温で鉄筋と同じである。
・100℃くらいまでは、鉄筋の線膨張係数とほぼ同じなので鉄筋コンクリート造にとって都合が良い。

常温:1.0×10-5/℃

⑤:熱伝導率
・熱伝導率は気泡コンクリート、木材に比べて大きい。

熱伝導率:1.1W/m・k~1.4W/m・k

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