■目指せ!建築士【建築構造】セメント・骨材・コンクリート

コンクリートの強度に関する事項。

【ZE-423-2】

●解説
▼コンクリートの強度
・コンクリート強度は、材齢4週の圧縮強度で表す。
・コンクリートの圧縮強さは4週間の28日位までは急上昇し、その後も空気中の水分補給などで徐々に増加し続ける。
・コンクリートの強度には、圧縮、引張、せん断、曲げ、鉄筋との付着などがある。
・コンクリート強度はセメントと水で決まる。
・コンクリート強度は、水セメント比で決まり、65%以下。

水セメント比(x)=〔水の質量(w)/セメント質量(c)〕×100%

セメント水比=〔セメント質量(c)/水の質量(w)〕×100%

◆水セメント比と強度
・水セメント比は、セメント量に対する水量の比で、水セメント比が大きいほど、水が多いほど、強度は小さい。
・なるべく硬練りのコンクリートとすることが必要。
・水量に対するセメント量をセメント水比という。

◆骨材と強度
・骨材強度は、セメントペーストの強度よりも2倍~3倍くらい大きいものを用いる。
・砕石は、モルタルとの付着性が良いので、川砂利に比較してコンクリート強度が大きい。

◆空気量と強度
・空気量が多くなると強度は低下する。
・空気量1%の増加に対して4%~6%の割合で低下する。
・空気量は4%~5%とする。
・空気を連行させるAE剤を用いれば、コンクリート強度は少しだけ低下する。

◆養生と強度
・水硬性なので初期の養生期間中は、表面を湿潤状態にしておく必要がある。
・養生方法は、空気中養生よりも水中養生の方が、温度が安定しているなどの理由により、コンクリートの圧縮強度の発現・増進が良い。
・養生温度が高くなるほど、コンクリートの圧縮強度の発現が早くなり、初期圧縮強度が大きくなる。

◆強度試験
・試験は供試体(きょうしたい)という規定の大きさのテストピースを用いて行う。

圧縮強度σc=最大荷重/供試体の断面積

◇供試体・試験体の形状
・供試体
D:H=1:2の円筒形

・荷重速度
毎秒0.2N/mm2~0.3N/mm2
D=10cm、H=20cmが一般的である。

・細長く、寸法が大きいほど、強度は小さくなる。
・角形断面は、円形断面に比べて強度は小さくなる。
・荷重速度は、荷重をかける速度が遅いほど、強度は小さくなる。

【用語】
・クリープ・・・鉄筋コンクリートなどの梁が、荷重により長期間受けることでたわむ現象。

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